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2018年(平成30年) 12月23日(日)付紙面より

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鶴岡市第2次総合計画素案 施策ごとに成果指標

 鶴岡市は2019―28年度の今後10年間のまちづくりの指針とする第2次総合計画の素案をまとめた。今回初めて設定した総合計画のキャッチフレーズを「毎日、おいしい。ここで暮らしたい」とし、施策ごとの数値目標とする成果指標を盛り込んだ。さらに人口減少など社会構造の変化に対応する中長期的課題に、部署横断で取り組む「未来創造プロジェクト」も設定した。

 総合計画は、施策の大綱や計画の指標、推進方針などで構成する「基本構想」と、各分野で行う施策の方向性と主要施策、取り組み方法を示した「基本計画」で構成する。素案では、基本構想で同市の目指す都市像を「ほんとうの豊かさを追求する みんなが暮らしやすい 創造と伝統のまち 鶴岡」とし、総合計画に市民から親しみを持ってもらうためにキャッチフレーズを設けた。総人口は15年国勢調査の12万9652人に対し、28年は11万3946人と見込んだ。

 未来創造のプロジェクトは、基本構想に掲げた3つのまちづくりの基本方針「まちの魅力を高める」「みんなの命が輝くまちを築く」「持続的な発展をめざすまちを創る」に対応するもの。具体的には▽若者・子育て世代応援▽全世代全対象型地域包括ケア推進▽食文化・食産業創造▽産業強化イノベーション▽城下町つるおかリブランディング▽輝く女性活躍推進▽地域国際化SDGs推進―の7項目を設定。庁内にチームをつくり、関連部署が横断的に連携して取り組みを進める。おおむね5年区切りで内容の見直しや項目の追加を柔軟に行う。

 計画の進行管理には新たにPDCA(計画、実施、評価、改善)サイクルを取り入れ、成果指標によって計画の進展状況を見ながら結果や内容を評価し、改善していく。

 主な成果指標は、農業産出額を16年度の306億円から28年度は400億円(うち野菜、果実、花卉(かき)の園芸作物が140億円から200億円)、観光入り込み客数を17年度の631万人から28年度は790万人、外国人延べ宿泊数は17年度の1万3000人から28年度は6万人、移住件数は17年度の39件から28年度は55件、新規高卒者の市内就職者割合を18年3月卒の45・0%から29年3月卒は66・7%などとなっている。

 総合計画は年明けに市総合計画審議会(会長・伊藤眞知子東北公益文科大研究科長、委員15人)から答申を受け、市民からの意見公募を経て、3月末の策定を予定している。


2018年(平成30年) 12月23日(日)付紙面より

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「野球肘」防止と早期発見

 投球動作の繰り返しなどによって成長期に起きる「野球肘」の予防と早期発見につなげようと、鶴岡野球連盟(渋谷益生会長)主催の無料の集団検診が22日、鶴岡市の小真木原総合体育館で開かれた。対象となった市内の野球チームの5、6年生と鶴岡地区の中学生合わせて約260人が参加し、医師からオフシーズンの過ごし方などアドバイスを受けた。

 野球肘は、投げ過ぎだけでなく、フォームや体の使い方、柔軟性などを原因とし、力学的に弱い部分への過剰な負担によって痛みや軟骨の離断などが生じる。回復には投球動作の中止が必要で、ストレッチや体幹の強化などが予防に役立つとされる。鶴岡野球連盟によると、市内のスポ少で野球肘を抱える子どもは明らかになっているだけで約4%という。

 県内では、県野球活性化推進会議が将来の野球人口増化に向けて医療との連携を進め、山形市で以前から野球肘検診を開催。県下全域へ呼び掛けていたが、庄内からの参加は進まず、今回、鶴岡地区での初開催となった。

 この日は、日本海総合病院などから医師3人が参加した。一人一人、肘の周辺をエコー検診し、事前に子どもたちから記入してもらった痛みや症状のアンケートを基に「軟骨の量が多い。あと3年は慎重にプレーを」「痛いと思ったら受診して」などとアドバイスしていた。

 参加した西田悠希さん(13)=鶴岡三中1年=は野球肘により小学6年生の春ごろから1年以上投球できず、「つらかった。ストレッチなどを続けて、先生からも良くなってきたと言われている。気を付けながらこれから頑張りたい」と話していた。

 日本海総合病院の整形外科部長で肩、肘、手、上肢の外科が専門の佐々木淳也医師は「痛みがあったら自分で判断して訴えることが大切。痛みを抱えながら根性でプレーする時代ではない」と話していた。

市内の野球チームの小学5、6年生ほぼ全員が参加するなど関心の高さをうかがわせた野球肘の集団検診
市内の野球チームの小学5、6年生ほぼ全員が参加するなど関心の高さをうかがわせた野球肘の集団検診



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