2018年(平成30年) 7月21日(土)付紙面より
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酒田ゆかりの30歳の人、集まれ―。酒田市で来月12日(日)、初の「酒田三十路式」が開かれる。さまざまな人生の転機を迎える30歳の人たちが、お盆の帰省シーズンに古里で集まり、おいしい酒食で再会を喜び合うとともに、地域の良さを見直し、U・I・Jターンにつなげられればとの願いを込めた企画だ。参加者や、会場で自社をPRする地元企業を募集している。
三十路式は、成人式で友人らと再会した喜びを再びという思いもあり、全国的に開催が増えている。酒田市では本年度に30歳を迎える市内の有志5人が今年5月、実行委員会を立ち上げた。同期生の再会の場というだけでなく、人口減少や人手不足といった地域課題を踏まえ、酒田へのU・I・Jターンや移住・定住の促進、雇用確保につなげる場とする。酒田市や酒田商工会議所、酒田青年会議所の後援を受けて準備を進めており、来年度以降も続け、定着化させたい考えだ。
計画では、三十路式は来月12日午後3時から、酒田市のベルナール酒田で開く。対象は「1988(昭和63)年から89(同64、平成元)年生まれで、酒田にゆかりのある人」と同学年や同市出身であることに厳密にはこだわらず、少し幅を持たせた。100人の参加を目指している。
当日は会場に、託児を行うキッズルーム、子育て支援や移住・定住関係の情報提供ブース、地元企業のPRブースを設ける。
19日に市交流ひろばで開かれた準備会には、実行委員長の鈴木麻友さん(29)=酒田市本町三丁目、会社員=ら実行委や市、酒田商工会議所の関係者ら8人が参加。前売りチケット販売や協賛企業、当日の進行など準備状況を確認した。
鈴木さんは「絶対に楽しい会にするので、多くの人に参加してほしい。30歳は結婚や出産、子育て、転職など、人生のいろんな転機が訪れる節目の年。みんなで集まり、これまでを振り返り、新しいつながりが生まれる。そんなきっかけにしたい」と抱負を語った。
チケットは前売り3500円、当日4000円。ベルナール酒田や市産業振興まちづくりセンター・サンロクで扱っている。企業紹介ブース(1口2万円で会場内に企業紹介・求人情報コーナーを設置)、協賛金(1口3000円で、当日配布のパンフレットなどに企業名を記載)も募集している。詳細はフェイスブック、インスタグラム、ツイッターで情報配信中。
問い合わせは事務局(チアーズ内)=電0234(23)8097、電子メールinfo@cheers-i.com=へ。
2018年(平成30年) 7月21日(土)付紙面より
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夏の「土用の丑(うし)」の日の20日、庄内の各専門店はうなぎのかば焼き作りに大忙し。連日の真夏日の暑気払いにと買い求める人が続いた。
鶴岡市末広町の「うなぎ若林」(若林章店主)ではこの日、予約と店頭販売用に有名産地の三河一色(愛知県)産の国産ウナギ約200匹を用意。注文を受けてから焼くスタイルで、白焼きした後に蒸して最後にたれに漬けて炭火で本焼きして提供。店頭に香ばしい匂いが漂った。
若林店主(66)は山形市の老舗「あげつま」からののれん分けで店を構えて40年余。炭火焼きを貫き、老舗から受け継いだ200年伝来という継ぎ足しの秘伝のたれを使っている。国産ウナギの価格が高騰している中、同店では価格は据え置き、うな重は梅2900円、竹4300円、松5700円など。
同店ではこの日、臨時のスタッフを加えて7人がフル稼働。体感温度が50、60度ほどになるという焼き場で仕事に精を出す若林店主は「暑い日が続いているので、暑気払いにふっくら香ばしいうなぎを食べて明日の活力にしてもらいたい」と話していた。
今年土用の丑は2回あり、2回目は8月1日(水)。