2019年(平成31年) 2月26日(火)付紙面より
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鶴岡市などが、市内で創業を前提に募った「鶴岡市ビジネスプランコンテスト」の最終選考会と表彰式が23日、同市のマリカ市民ホールで行われた。最優秀賞には鶴岡市へのUターン者で同市大山一丁目の会社員、三浦眞紀子さん(59)の発酵食品から生まれる天然酵母で作るパンによるビジネスプランが選ばれた。
創業の機運を高めることを目的に市や庄内地域産業振興センター、鶴岡商工会議所、出羽商工会、県信用保証協会、日本政策金融公庫が協議会を組織し、一昨年に続き開催。昨年8月から12月まで募集し、ビジネスプラン、ビジネスアイデアの2部門に応募108件、参加総数330人の応募があった。
最終選考会はビジネスプラン部門の5人と、アイデア部門は鶴岡工業高、鶴岡高専、鶴岡北高、鶴岡南高の4校の学生たちによる7つの計12のプレゼンテーションが行われ、東北公益文科大の平尾清教授、ティップスの尾形恵子社長、日本政策金融公庫東北創業支援センターの今井祐之所長、皆川治鶴岡市長の4人が審査員を務めた。
最優秀の三浦さんは「庄内の穀物や果物・野菜等および発酵食品から生まれる天然酵母で作るパン、地元文化の先進性と持続可能性をめざす取り組み」と題して、Uターン先のJR大山駅前通り沿いで今後取り組んでいくパン販売やパン教室など、10年がかりで練ったプランを発表した。
ビジネスプランの優秀賞には、実家が鶴岡市の寺院の齋藤元文さん(慶應大大学院1年)の「お寺の空いたスペースを有効活用するために、鶴岡の観光を取り入れた宿泊型の修行体験と交流の場の提供」、アイデア部門の優秀賞と特別賞に鶴岡高専の学生たちによる「里芋でタピオカ タピイモ」が選ばれた。最優秀賞には賞金として30万円、優秀賞には10万円が贈られた。