2019年(令和1年) 5月14日(火)付紙面より
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鶴岡の郷土料理や行事食などのレシピ集「つるおかおうち御膳」を学ぶ年間講座の第1回目が12日、鶴岡市の櫛引生涯学習センターで開かれた。市内の主婦らが参加し、春の山菜を使った料理を学んだ。
「つるおかおうち御膳」は2010年9月の第1刷から18年11月の第8刷まで計2万5000冊を発刊する。料理教室はレシピを広く伝えようと13年度から開催。本年度は鶴岡食文化創造都市推進協議会が主催し、初めて年間講座として企画した。
この日は「山のめぐみ『春の山菜料理』を学ぶ」と題して行われ、いずれも産直あさひグー組合員の難波玉美さん(70)=大針=と伊藤ます子さん(70)=砂川=の2人を講師に、市内から約20人が参加。あく抜きや戻し方から始まり、「山ウドのくるみ和え」「赤みずのさっぱり漬」「わらびのあんかけ」「赤こごみの白和え」「こしあぶらごはん」「月山筍汁」を作った。
「月山筍汁には身欠きニシンを入れるのがおすすめ」「片栗粉は煮立った後に入れた方が、つやが出る」などとワンポイントを熱心にメモしながら調理し、炊き上がったご飯にコシアブラを混ぜ込むと「香りいい」「色鮮やか」などと一品出来上がるたびに歓声。配膳後は、春の山菜づくしを満喫した。
鶴岡市外内島のアルバイト、青柳和香菜さん(28)は、地元の料理を学びたいと全年間講座を予約。「山菜の下処理の苦労を初めて知った。今日学んだ白和えを一緒に暮らす祖父に早速作ってあげたい」と話す。
年間講座は来年2月までの計8回で、いずれも参加希望者はキャンセル待ち状態。4月15日ごろから参加募集を始めたところ、5月初めには全講座定員に達したという。