2019年(令和1年) 5月29日(水)付紙面より
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酒田市出身のシャンソン歌手、故岸洋子さん(1934―92年)の楽曲を歌い継いでいくことを目的に諸活動を展開している「岸洋子を歌いつぐ会」(櫻田常夫会長)による「希望コンサート」が27日、同市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれ、音楽集団「みゅーじ館」のメンバーが歌声を披露したほか、最後は参加者全員で「希望」「夜明けのうた」を合唱した。
歌いつぐ会は、岸さんの没後25年という節目に合わせ一昨年5月、前会長の高瀬靖さん(一番町)、元音楽教師で事務局長の佐藤喜和子さん(新橋四丁目)が中心となって設立。「心をつなげよう歌の力」「みんなで歌おう『夜明けのうた・希望』」を掲げ、市内の小中学校で児童・生徒に対して岸さんの功績を紹介しているほか、岸さんの命日(12月11日)に合わせ「メモリアルうたごえ」を開催している。
歌声を披露した「みゅーじ館」は、羽陽学園短期大(天童市)で教授を務める高橋寛さんはじめ県内を中心に活動する声楽家で組織、歌声を披露し観客を魅了している。この日は市民ら230人が来場、須藤恵美子さんをピアノに迎え、高橋さん(テノール)、高橋まり子さん(ソプラノ)の2人が「オー・ソーレ・ミーオ」「さくらんぼの実る頃」といった楽曲を披露した。
最後は、高橋さんたちのリードで岸さんの代表曲「希望」「夜明けのうた」を参加者全員でそれぞれ、1番から3番まで会場に響かせた。佐藤事務局長は「市民、特に若い世代から岸さんの楽曲を知ってもらい、歌い継いでいけたら」と話した。