2019年(令和1年) 6月8日(土)付紙面より
ツイート
韓国から本県への2年ぶりとなるチャーター便が6日、庄内空港に降り立ち、地元の関係者が乗客に県産の果物ジュースやお菓子などを振る舞い、歓迎した。
県が中心になって就航を働き掛け、1往復が実現した。韓国から本県へのチャーター便は昨年度、山形空港を含めて就航がなく、2年ぶり。大韓航空の小型機(158人乗り)で約150人がソウルから庄内に降り立ち、3グループに分かれ、9日までの3泊4日の日程で本県を中心にした観光を楽しむ。
この日、空港での歓迎行事には県や鶴岡市、酒田市、庄内地方の宿泊施設の関係者ら約20人が参加。午後2時半すぎ、乗客が1階到着ロビーに現れると、韓国の国旗・太極旗や横断幕を掲げ、「アンニョン・ハセヨ」(こんにちは)などと声を掛けながら、県産のリンゴジュースや県産米のせんべいを振る舞い、韓国語による庄内の観光パンフレットを配布した。庄内空港の「まめうさ」、酒田市の「あののん」の各マスコットキャラクターの着ぐるみと楽しそうに記念撮影する乗客もいた。
過去に一度、本県に訪れて好印象だったため、今回は3歳年上の姉を誘い姉妹で来たというパク・ミスクさん(60)は「山形は温泉が素晴らしく、米がとてもおいしい。露天風呂などさまざまな温泉を楽しみたい」と話した。相馬樓(酒田市)や羽黒山(鶴岡市)、山寺(山形市)、銀山温泉(尾花沢市)などを巡るという。
県インバウンド・国際交流推進課では「今後も働き掛け、就航を増やしたい」としている。