2019年(令和1年) 6月28日(金)付紙面より
ツイート
山校祭に遊びに来てね―。鶴岡市の鶴岡南高山添校(石川真澄校長、生徒57人)の校舎に26日、全校生徒手作りの巨大な垂れ幕が掲げられた。29日に同校で行われる学校祭「山校祭」を地域に知らせる山添高時代から続く伝統の垂れ幕。今年のデザインを担当した3年の宮崎優香さん(18)は「3学年そろって迎える最後の学校祭。お世話になっている地域の人たち、先生、生徒みんなが笑顔で楽しめる学校祭にしたい」と話す。
デザインのテーマは「笑顔―Power of smile」。メルヘンチックなタッチで少年やトロッコ、ジグソーパズルのピースなどをカラフルに描いた。3台のトロッコに学年それぞれの思いを乗せ、パズルのピースを組み合わせて心を一つに学校祭を迎えたい思いを表現したという。
宮崎さんのデザインを基に、布に下絵を施し、全校生徒が手分けしてペンキを塗り、縦8メートル、横20メートル(10分割)の垂れ幕を26日までに完成させた。5階建て校舎に掲げる作業は、宮崎さんら十数人の生徒と先生たちが協力。10枚分割の布をそろえ、カラフルな垂れ幕が無事に掲げられると「いいじゃん」「ばっちりだよ」。青空の下、生徒や先生たちに笑顔が広がった。
山校祭は例年、400―500人が来場する地域の人気イベント。体育館をメーン会場に29日午前9時半から午後2時に一般公開。フライドポテトやカレーライス、かき氷、タピオカドリンク、玉こんにゃくなど十数種類の食品が全品100円以下。的当て、紙芝居、割り箸鉄砲、縁日、映画上映など子どもから高齢者まで楽しめる多彩なイベントも用意。地元のくしびき西部保育園の遊戯、櫛引西小金管バンド演奏などの披露もある。