2019年(令和1年) 7月18日(木)付紙面より
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プロ棋士による指導碁会が14日、鶴岡市大宝寺町の囲碁サロン鶴岡で開かれ、日本棋院鶴岡支部(菅原昭治支部長)の会員約40人が大盤解説や8面対局指導を通して棋力を磨いた。
指導碁会に訪れたのは、いずれも日本棋院東京本院所属の平本弥星六段(66)と女流棋士の小松英子四段(57)の2人。初めに同支部会員が出場した荘内日報社主催の第60期庄内本因坊戦決勝戦(今年1月)と第43期初段位戦決勝(同6月)を大盤解説した。
初段位戦決勝の解説で、小松四段は「初心者は相手の石を取るためアタリを打ちたがるが、まずは先手を取ることを心掛けてほしい」とアドバイス。本因坊戦決勝の解説で、平本六段は「目をつくろうとする手は損になる場合が多い。相手にあまり付き合わずに、常に石の強弱を考えて打つ」などと話し、局面ごとに選択肢を提示して高段者向けに難解な局面での最善手や研究が進んでいる最新の戦法を紹介した。
その後、参加者たちは指導対局でプロ棋士との勝負を通して戦法や対局への臨み方を学んでいた。