2019年(令和1年) 7月31日(水)付紙面より
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収穫のピークを迎えたJA鶴岡(佐藤茂一組合長)の「だだちゃ豆」の初出荷式が30日、同市覚岸寺のJA鶴岡北部選果場で行われた。初出荷便として早生甘露約10トンを京浜市場へ送り出した。
JA鶴岡によると、今年は、だだちゃ豆専門部(加賀山雄部長)の生産者214人が268ヘクタールで作付け。4月中旬から播(は)種作業が始まり、6月中旬の降雨で黄化が散見されたが、その後は生育が回復、十分な生育量を確保しているという。「殿さまのだだちゃ豆」のネーミングで早生甘露、甘露、早生白山、白山、晩生甘露、おうらの6品種を生育順に9月中旬まで出荷予定。目標では総出荷量870トン(昨年実績比100トン増)、販売額8億円(同1000万円増)。
初出荷式にはJA鶴岡役員や生産者、全農県本部、県や市などから約30人が出席。神事で順調な生育と輸送の安全を祈願した後、関係者でテープカットした。
佐藤組合長はあいさつで「JA鶴岡のだだちゃ豆にとって平成は成長・拡大の時代。令和は安定・充実の時代にしたい」と話した。
JA鶴岡では、今季から同選果場でだだちゃ豆共選施設を稼働。生産者側の負担の大きい選別作業について、半自動化の選別機器導入により、人手不足解消を図る。全出荷量の約2割を処理するという。