2019年(令和1年) 8月20日(火)付紙面より
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第29回赤川花火大会が17日、鶴岡市の赤川河川敷で行われた。全国トップクラスの花火師たちによる約1万2000発の花火が打ち上げられた。今年も県内外から大勢の観客が訪れ、会場は満席となる盛況。カウントダウンとともに今年も夜空に大輪の花を咲かせた。
赤川花火大会は公益社団法人鶴岡青年会議所(佐藤淳一理事長)などで組織する実行委員会(井上貴利委員長)が主催。今年の大会テーマは「百華繚乱(ひゃっかりょうらん)夜空に重なる一人一人の物語」。
同日は甲子園球場で鶴岡東がベスト8進出を懸け熱戦を繰り広げており、会場ではラジオ中継が流れスマートフォンなどで試合の行く末を見守る観客も大勢いた。午後7時すぎ、夕暮れとともに壮大なオープニングでスタート。全国の花火師が日本の伝統的な花火技術を競い合う「割物花火」と、音楽との連動などが審査基準となる「デザイン花火」、さらにストーリー仕立ての「ドラマチック花火」や市民募金を基にした「市民花火」と続いた。打ち上げ幅700メートルと夜空をフルに使う「エンディング花火」はごう音とともに間髪なく打ち上がり、観客からは盛大な拍手が起こった。
友人と共に見物に訪れていた、埼玉から帰省中という大学生の伊藤稜子さん(20)は「久しぶりに見た。インスタグラムで県外の花火を見ても、赤川花火の方がすごい」と地元の花火を楽しんでいた。
全国デザイン花火競技会の結果は次の通り。
▽割物花火の部=1丸玉屋小勝煙火店(東京都府中市)2伊那火工堀内煙火店(長野県上伊那郡)3マルゴー(山梨県西八代郡)
▽デザイン花火の部=1北日本花火興業(秋田県大仙市)2太陽堂田村煙火店(長野県茅野市)3菅野煙火店(福島県伊達郡)