2019年(令和1年) 9月27日(金)付紙面より
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県が導入した、歩行者と運転者の両方の立場から危険を疑似体験学習できる「交通安全危険予測シミュレータ」の体験会が25日、鶴岡警察署で行われた。次々と現れる危険な場面に、体験した人たちからは「危ない!」「ヒヤッとした」などの声が上がった。
体験会は鶴岡地区交通安全協会女性部会(糸山由紀部会長)が主催し、同協会の各分会から女性約20人が参加。講師として県交通安全対策協議会から職員が派遣された。
シミュレータは48型の3面のテレビ画面に映し出される商店街や住宅街などのさまざまな場面に設定された映像を見ながら、その場で足踏みをすることで画面が進む歩行者用と、ハンドルとブレーキ、アクセルが装着された機器を操作し実際の車での道路走行の疑似体験ができる運転者用の2種を備える。
信号機のない道路を横断するなどの歩行者シミュレーションでは、ブロック塀から飛び出す自転車や転がるボールを追う子ども、急発進する停車中の車などが設定された複数の危険を回避しながらゴールを目指した。
運転者シミュレーションでは昨今、高齢者による高速道路の逆走多発を考慮した、高速道走行のプログラムも組み込まれた。参加者は講師陣になぜぶつかったのか、どう回避するべきだったのかなどのアドバイスを受けていた。
主催した糸山部会長は「女性を中心にしたシミュレーター体験は初めてだったが、とても好評だった。今後もいろんな人に体験してもらえれば」と話した。
同シミュレータは学校やコミュニティセンターなどに持ち運びが可能で、事前申し込みで無料体験できる。申し込み、問い合わせは県交通安全対策協議会(県庁くらし安心課内)=電023(630)2196=へ。