2020年(令和2年) 6月24日(水)付紙面より
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7月7日の七夕を前に、酒田市地域共生課国際交流サロン(阿部愛子企画運営委員長)主催の「外国出身者のための七夕まつり」が21日、酒田市中町三丁目の交流ひろばで開かれた。中国、ベトナム、フィリピンなどから日本へ移住した16人が参加し、子どもから大人までの市民らと一緒に七夕飾りや短冊作りを楽しんだ。
この日は初めに、和服姿の佐藤万里子講師(装道礼法きもの学院)から七夕飾りの由来やしきたりの話を聞いた。「投網は食べ物に困らないように、着物は着る物に困らないように、巾着はお金に困らないように」など、一点一点の飾りに意味や願いが込められていることや日本の暦では奇数がめでたいことなどを学んだ。その後参加者は思い思いの色紙で飾りを製作し、出来上がった七夕飾りは笹の葉に飾り付けられ、涼風を呼んでいた。
ベトナムから来日し5年目のマク・テイ・ミーハンさん(35)は「短冊では日本語教師のキミコ先生の健康をお祈りした。先生はご高齢なので元気で長生きしてほしい」と話した。
2回目となるこの催しは、同市が推進する国際交流事業の一環。外国出身者と日本人が交流する中でお互いの文化に触れるとともに、イベントがないと孤立しがちになる外国人移住者への心配りの意味もあるという。