2020年(令和2年) 6月25日(木)付紙面より
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庄内砂丘で栽培される庄内メロンの出荷目揃(めぞろえ)会が23日、酒田市のJA庄内みどり浜中選果場で開かれ、選果人らが選別基準など出荷規格を確認した。
JA全農山形園芸庄内推進室によると、今季はアンデス系、赤肉系を中心に207ヘクタールで栽培、緑肉系も含め約1600トン(前年実績比88%)の出荷を見込んでいる。目揃会は庄内地域全体の出荷規格を統一しようと、主力のハウス物アンデスの出荷がピークを迎える前に毎年開いており、各選果場の選果人・検査員、JA担当者計約50人が参加した。
同室副審査役の齋藤努さんがメロンを示し形やネットの張り具合、ひび割れなどによる「秀」「優」などの等級基準、大きさの区分けといった規格、箱詰めの仕方などを説明。参加者はサンプルを手に取って確認していた。
齋藤さんによると、今季の生育状況は、4月中旬以降の低温で遅れが出たものの、その後は回復しほぼ平年並み。病害虫の発生はほとんどなく、糖度も十分で高品質に仕上がっているという。懸念されるのは新型コロナウイルス感染症の影響による消費・販売動向。齋藤さんは「『巣ごもり需要』で量販店などの売り上げは堅調だが、業務用の荷動きが回復していない。現時点では試食宣伝販売の実施が困難なため、それに代わる店頭での販売促進対策を首都圏などの市場と検討している最中」と話した。
ハウス物は6月末から7月上旬、トンネル物は同中旬以降にそれぞれピークを迎えるという。