2020年(令和2年) 9月4日(金)付紙面より
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鶴岡市は1日から、ふるさと納税の返礼品として、同市のバイオベンチャー「サリバテック」(砂村眞琴社長)が開発した、唾液1滴でがんのリスクを判定する検査キット「サリバチェッカー」の提供を開始した。
サリバチェッカーは、唾液に含まれる代謝物の濃度を調べAI(人工知能)などで解析、がん患者で異常値を示す臨床研究データと照らし合わせることで、がんにかかっているリスクを判定する。1回の検査で膵(すい)がん、肺がん、大腸がん口腔(こうくう)がん、乳がん(女性のみ)の5種を調べられる。同社によると、2017年の発売以来、全国の医療施設約1100カ所で導入され、本年度は1万5000検体を取り扱う予定という。
市のふるさと納税では、申し込み後、1―2週間で検査キットが自宅に送られてくる。唾液を採取してサリバテックに送り返すと、後日、その結果が通知される。対象はふるさと納税の寄付額4万円で、先着1000人限定。来年3月末まで楽天ふるさと納税サイトで受け付ける。
今回の返礼品は、市が今年7月、内閣府から「SDGs未来都市」に選定されたことを記念した企画で、同月から提供開始した「旬の特産品×宿泊利用券」に続く第2弾。問い合わせは市総務課=電0235(25)2111、サリバテック広報事務局=電03(5411)0066=へ。