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2020年(令和2年) 12月31日(木)付紙面より

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山容病院「クラスター終息」宣言

 新型コロナウイルス感染症に関して県内初の院内クラスター(感染者集団)が発生した酒田市浜松町の精神科専門病院・山容病院(小林和人院長)は29日、今月16日以降は院内で新たな陽性者が出ていない上、同日に感染が判明した患者を除き全ての感染者が退院基準を満たしたとして「クラスター終息」を宣言した。入院診療は29日から適時受け入れ、外来診療は来月4日(月)から段階的に再開する。

 小林院長と酒田地区医師会十全堂の佐藤顕会長、同市の矢口明子副市長が29日午後、院内で会見した。

 同病院では今月3日、4つある病棟のうち、身体疾患を併せ持つ患者が入院している「第3病棟」で看護に従事していた20代男性職員の感染が判明。その後は同16日までの間、入院患者17人、職員5人が感染した。

 会見で小林院長は「多くの患者や家族、関係者に多大な心配と不便を掛けたことをおわび申し上げる」と深々と頭を下げ、「院内クラスター判明後、県庄内保健所はじめ感染症の専門家から指導、支援をいただきながら対策に取り組み、感染者の出たエリアを限定的に抑えることができた」と続けた。ウイルスが入り込んだ経緯は不明で、「われわれも関心が高いが、証明できない」(小林院長)という。

 今回のクラスターを受け小林院長が課題として挙げたのが、PCR検査で陰性と確認された職員、その家族の滞在先の確保。庄内保健所や医師会などと共に感染対策本部を設置した市は、今月7日から宿泊可能な市の公共施設を滞在先として提供、家族受け入れのため翌8日からは民間ホテルを一部借り上げた。

 小林院長は「地域に多大な不安を与え、職員を含めこの地にいていいのだろうかとも考えた。支援の輪が広がり、さまざまな励ましを頂き感謝。頂いた親切はこれからお返ししていきたい。今後も温かく見守ってほしい」と話した。同席した佐藤会長は「初動の良さが早期のクラスター終息につながった。コロナを正しく恐れながら医療機関を支援していくという流れを大切に、感染拡大防止に向け努力していきたい」、矢口副市長は「引き続き正しい知識を広めていきたい」とそれぞれ述べた。

 精神科訪問看護は来月4日、精神科デイケアは翌5日(火)から通常業務を開始する。感染拡大防止のため引き続き面会は禁止。今後、オンラインによる面会などを検討するという。

「クラスター終息」の宣言をする(左から)矢口副市長、小林院長、佐藤会長
「クラスター終息」の宣言をする(左から)矢口副市長、小林院長、佐藤会長


2020年(令和2年) 12月31日(木)付紙面より

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新年の希望込めて 年越しそば打ち体験

 鶴岡市越中山の「そば処大梵字」(難波智枝店長)で30、31の両日、年越しそばのそば打ち体験教室が開かれ、親子連れなどが新年への希望を込めそばを打った。

 同店の年末恒例のイベントで、2日間の午前、午後に各1回の計4回、各回限定8組を受け付けた。このうち30日の午前の部には市内外の親子や夫婦など8組、11人が参加。同店そば打ち職人の難波裕之さん(44)の指導で、同市朝日地域産「でわかおり」を使った「二八そば」を打った。

 難波さんから「粉と水はよく混ぜ、なるべく細かい塊に」「伸ばすときは打ち粉は少なめに」などアドバイスを受け、鉢でこねたり、麺棒を使って平たく伸ばしたりして、1時間ほどかけて完成させた。

 山形市の主婦、渡辺里緒さん(36)と長女・杏美ちゃん(5)は「均一に伸ばすのが難しかったが、楽しかった。ゆでて食べるのが楽しみ」、鶴岡市ほなみ町の公務員、石塚正弥さん(64)と長男の会社員・翔大さん(31)は「家でざるそばにして食べる。買ってきたものより3割増しでおいしそう」とご満悦だった。

 難波さんによると、一年で最も忙しい時期だが、今年は新型コロナウイルスの影響で来客は例年よりやや少なめ。しかし、テークアウトの注文は多いという。

親子で年越しそばを打つ参加者たち=30日午前
親子で年越しそばを打つ参加者たち=30日午前



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