2021年(令和3年) 1月19日(火)付紙面より
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冬の庄内の味覚を代表する寒ダラを味わう「日本海寒鱈(かんだら)まつり」が17日、鶴岡市の鶴岡銀座通りで開かれた。全てテークアウト方式にするなど新型コロナウイルス感染の防止策が講じられ、大きな鍋を持参した家族連れなどが訪れ、旬の味覚に触れた。
コロナ禍で迎えた33回目のイベントは、検温やマスク着用、受け付けバンド装着の対策も加え、出店者を地元の店舗のみとし、用意した寒鱈汁も例年の3分の1程度の約3000杯とするなど規模を縮小した。それでも午前10時半の販売開始と同時に家族連れや若い人たちのグループ、カップルなどが列をつくり、一杯600円の寒鱈汁を買い求めた。中には鍋を持参し5、6人分とまとめて購入する市民の姿もあった。
酒田市から仲間と訪れた佐藤雅之さん(42)は「各地の寒鱈まつりが中止となり、寒鱈汁が味わえるイベントはここだけ。会場から出てすぐに車の中で熱々のうちに味わいたい」と話した。
歩行者天国の会場には16店舗が出店。揚げたてのたつ(白子)の天ぷら、タラコのしょうゆ漬け、岩ノリおにぎり、銘菓、焼き鳥、玉こんにゃくなどもテークアウト方式で販売され、約2500人が来場した。鶴岡銀座商店街振興組合(阿部直人理事長)を主体にした実行委員会が主催。阿部理事長は「安心して楽しんでもらえるよう、しっかりと対策を講じた。多くの市民に訪れてもらい良かった」と話していた。