2021年(令和3年) 1月21日(木)付紙面より
ツイート
新型コロナウイルスの収束が見えない中、酒田市の大通り公園に設置されている、酒田のシンボル・仔獅子の「みなとくん」「まいちゃん」がマスク姿になり、道行く人たちに感染予防を呼び掛けている。
1976年に発生した酒田大火からの復興を記念し79年、「大獅子」(縦、横、高さ各約2メートル)を雌雄2対、98、99年に「仔獅子」(同約1・3メートル)も雌雄2対それぞれ市が製作。2015年には赤ちゃん獅子8体が加わった。
マスク装着は、同市の大通り商店街振興組合(齋藤仁志理事長、27店)が、予防意識を広く啓発するとともに、魅力あふれる商店街づくりの一環として、畳工事・畳小物製造販売「阿部彌太郎商店」(一番町、阿部彌太郎社長)の協力で企画。大獅子をデザインした畳のへりで製作したマスクは縦約70センチ、横約260センチの大きさ。ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン混合のため雪、雨に強い。同社の阿部せんさんによると、製作に1週間から10日ほどかかったという。
20日午前に阿部さんらがマスクを装着。齋藤理事長は「これからも獅子を活用し、魅力あふれる商店街にしたい」と話した。