2021年(令和3年) 8月11日(水)付紙面より
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鶴岡市内の高校生を対象に、郷土をテーマにした動画制作のワークショップが8、9日の2日間、同市の鶴岡公園周辺で行われた。松ケ岡開墾や庄内柿などをテーマに、自分たちで企画、撮影、編集し、郷土への理解を深めた。
酒井家庄内入部400年記念事業実行委員会(実行委員長・皆川治鶴岡市長)と鶴岡市などが来年の入部400年に向け、若い世代の郷土愛を醸成しようと実施。市内の高校生13人が参加した。
初日の8日は鶴岡市役所別棟で、映像制作などを手掛ける合同会社dano(同市)の難波竜次代表の指導で、動画の企画や撮影のコツなどを学んだ。3チームに分かれ、「酒井家庄内入部400年」をテーマに「鶴岡のこれまで、これからの鶴岡」を表現する動画を、絵コンテを描くなどして企画。各チームは「松ケ岡開墾」「庄内柿」「荘内神社」をテーマに9日昼ごろにかけ、鶴岡公園周辺で撮影した。
2日目の9日午前、各チームは公園内で、着物姿で摸造刀や鍬(くわ)を持ち、旧藩士が刀を鍬に替えて開墾したとされる松ケ岡の歴史を表現したり、庄内柿の普及に尽力した酒井調良翁の銅像、荘内神社参道を歩く姿などをスマホで撮影。画角や構図を変えるなど演出を考えながら、楽しそうに取り組んでいた。
鶴岡中央高3年の高梨蓮さん(17)は「鶴岡は、大正ロマンの雰囲気がいい大寶館など、独自の文化が好き。松ケ岡の開墾があったから今の鶴岡があることなど、動画を通じ鶴岡の歴史や文化を再認識してもらえたら」と話した。
撮影後は市役所別棟に戻り、各15秒の動画にまとめ、完成した動画をお互いに鑑賞した。今後、今回の参加者を中心に山形ふるさとCM大賞制作チームを結成し、「酒井家庄内入部400年」をテーマにCMを制作、応募する予定。