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2021年(令和3年) 11月6日(土)付紙面より

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新たな学びと交流の場 山王キネまち大学 開講 老若男女活弁に挑戦 上映機能生かす試み歓声に包まれ

 来年12月に新体制でオープンする鶴岡まちなかキネマ(鶴岡市山王町、まちキネ)で3日、新たな学びと交流の場「山王キネまち大学」が開講した。元映画館の上映機能を生かし、子どもから高齢者までが自由な発想で学び、交流する場を創出していく試みで、初講のこの日は酒田市出身の活動写真弁士(活弁士)、佐々木亜希子さん(東京都)が「かつべんワークショップ」を繰り広げ、老若男女が活弁に挑戦した。

 まちキネは昨年5月に閉館したが、今年5月に鶴岡市社会福祉協議会が事務所移転先として土地と建物を取得。来春から改修工事に入り、4スクリーンのうち2スクリーンを残して来年12月、同事務所のほか、上映機能付き交流施設としてオープンする。

 山王キネまち大学は、交流施設の運営を担う山王まちづくり(三浦新社長)が中心となって活用法を探る中でこの夏、三浦社長や尚絅学院大(宮城県名取市)の松田道雄教授(生涯学習)らが発起人となって立ち上げた。

 多様な講師を招き、講座やワークショップを繰り広げるほか、市民が趣味で撮りためた写真や動画を発表するなど、実験的な試みを積極的に展開する方針。来春の改修着工前までは、子どもたちが街なかを撮影して上映するワークショップや、高齢者が昔の写真を見ながら語り合い認知症を予防する「回想法」などを計画している。

 この日のかつべんワークショップは、山王キネまち大学と山王まちづくり、庄内地方の文芸愛好者でつくる「らくがき倶楽部」(小林達夫会長)がやまがた社会貢献基金の助成を受けて共催し、約30人が参加。佐々木さんが小津安二郎監督の無声映画「突貫小僧」(1929年制作)などの活弁を披露するとともに、参加者が活弁に挑戦し、登場人物に成り切って悲鳴を上げたりして歓声に包まれた。

 キネまち大学の中心メンバーの松田教授は、多様な世代がお祭り屋台で交流する「だがしや楽校」や手軽に楽しめる6×6マスの「66将棋」の発案者で、山王通りの活性化に提言してきた。キネまち大学の意義について「映画館では配給される映画を上映してきた。今後は『映像を投影できる場所』として市民が誰でも、自分たちのアイデアで発表、交流できる場として活用し、コミュニティーの活性化につなげていければ」と語った。

「山王キネまち大学」初講でかつべんワークショップを繰り広げた佐々木さん
「山王キネまち大学」初講でかつべんワークショップを繰り広げた佐々木さん



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