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2021年(令和3年) 11月11日(木)付紙面より

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庄内浜で捕れる魚の消費拡大目指し 料理人と若手漁師、加茂水産高生意見交換

 庄内浜の魅力を語る「庄内浜テロワールクロストーク」が9日、鶴岡市の加茂水産高校(安部康典校長、生徒77人)で行われた。鶴岡食のアンバサダーの料理人や若手の漁師たちが庄内浜で捕れる魚の消費拡大などについて意見交換した。

 海と日本プロジェクト「海と食の地域モデルin庄内浜実行委員会」(齋藤勝三会長)が、庄内浜をテーマに異業種間(漁師、流通、料理人、生徒)の交流を図ろうと初めて企画したもの。話し合いには鶴岡食のアンバサダーの齋藤翔太さん(庄内ざっこ)、木村英之さん(ベルナール鶴岡)、遠藤亮さん(鶴岡協立病院)、県漁協代表の菊地廉さん(念珠関支所支所長代理)、若手漁師代表の鈴木剛太さん(剛雄丸船長)と加茂水産高校の3年生合わせて約40人が参加した。

 庄内浜の現状と課題について参加者は「昔と比べてホッケは1日3000箱から今では10箱しか水揚げがなく、幻の魚になった」「庄内浜でも温暖化による魚種の変化がみられる」「漁師はただ魚を捕るだけでなく『神経締め』などの付加価値を付ける必要が高まってきた」「安定供給させるためにも生きた魚を一時的にストックする『蓄養』技術が必要不可欠」といった意見が出された。

 庄内浜の魅力と今後の活動については「海の資源を守りながら簡単に家庭でできる魚料理を伝えて消費拡大につなげたい」「庄内浜の海岸線の長さは全国38位と短いが、捕れる魚の種類は多い。もっと上手なPR方法と発信力が大切」と提案していた。

意見交換を終え「庄内浜テロワール」と掛け声を合わせる参加者
意見交換を終え「庄内浜テロワール」と掛け声を合わせる参加者


2021年(令和3年) 11月11日(木)付紙面より

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自分らしく生きることって(温海中)ジェンダー平等テーマに考える「性別」「制服」 偏見や思い込み

 鶴岡市の温海中学校(鈴木和典校長)で9日、弁護士3人を講師に招いた福祉教育が行われ、3年生45人が「ジェンダー平等」をテーマにしたグループワークを通じ、社会的な性差(ジェンダー)や自分らしく生きることについて考えた。

 福祉教育は毎年、市社会福祉協議会温海福祉センターにコーディネートを依頼して実施。本年度は、7月に慶應義塾大大学院生を講師に招き、地域の課題やその解決策を探ったのに続くもの。県弁護士会法教育委員会の古城博道委員長(山形市)、尾形稔弁護士(酒田市)、薬丸有希子弁護士(同)の3人が講師に招かれた。

 生徒たちは3、4人ずつ12班に分かれ、約2時間のグループワークに取り組んだ。初めに、「育児」「車の運転」「調理師」「漁師」など18種の仕事からイメージする性別について、「男性」「女性」「両方」の3種から選んだ。回答を集計し、育児は大半が「女性」、漁師は大半が「男性」など偏りがあることを共有した後、進行役の尾形弁護士は「体と違い、社会的な役割で違う性別をジェンダーと言う。みんな、『男の子だから泣くな』など幼いころから染みついた偏見を持っている可能性があり、それに気付くことが第一歩」とした。

 引き続き、学校の制服のジェンダーレス化が進む中、A「女性がスラックスとネクタイを着けたら」B「男性がスカートをはいたら」C「どのような人が制服の自由化を望んでいるか」の各問いを考えた。

 Aには「かっこいい」「ダサい」「あまり気にしない」、Bには「気持ち悪い」「違和感がある」「いいと思うが、すね毛はそってほしい」、Cには「性同一性障害の人」「性別に関係なく生きたい人」などの意見が出た。薬丸弁護士から「女性のすね毛は?」と突っ込まれ、無意識的に抱く「女性らしさ」のイメージにハッとした表情を見せる生徒もいた。

 尾形弁護士は「もしかして男性のスカートなどは見慣れていないだけで、5年後、10年後、状況は変わっている可能性もある。誰も強制されるのは嫌だということは分かっておいてほしい」と呼び掛けた。

 齋藤七海さん(15)は「偏見から思い込みで判断しないようにしたい。今日は男女の制服の違いなど普段はあまり考えないことを考えられて良かった」と話した。

尾形弁護士(奥)らの指導でグループワークに取り組む温海中の生徒たち
尾形弁護士(奥)らの指導でグループワークに取り組む温海中の生徒たち



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