2021年(令和3年) 11月16日(火)付紙面より
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酒田市飯森山のクロマツ林で13日朝、「砂防林を育てよう」と銘打った市民ボランティアによる森林整備活動が行われ、断続的に雨が降るあいにくの天候の中、参加した老若男女が除伐や下刈り、つる切りなどに精を出した。
江戸時代に植林を行った豪商・本間光丘翁(1733―1801年)の没後200年を記念し、2000年から県と酒田市が中心になって行っている恒例の活動。22回目の今年は宮野浦、十坂、黒森、浜中各小学校の児童と保護者、酒田四中の生徒をはじめ、近隣自治会、クロマツ保全団体、周辺企業の関係者ら計約200人が参加。市美術館周辺のクロマツ林0・7ヘクタールで午前8時半ごろから約2時間にわたって活動した。
雨がっぱに身を包んだ参加者たちは、柄の長い下刈り鎌やのこぎりを手に、ニセアカシアなど広葉樹を除伐した他、クロマツの幹にからみ付き成長を妨げるつるを切ったり、周辺に生い茂った雑草を刈るなどした。
このうち除伐を手掛けた児童たちは、お父さん、お母さんと共に、3―4メートルまで成長したニセアカシアを根元から倒した後、のこぎりでさらに細かく切断。雨のため滑りやすくなっており、「うまく切れない」などと悪戦苦闘していた。