2021年(令和3年) 11月21日(日)付紙面より
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庄内生コンクリート協同組合(大場八郎理事長)主催の「第15回地域活性化フォーラム」が19日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。国土交通省東北地方整備局の小田原雄一道路部長ら国や県の担当者の講演を通じて、道路や港湾など県内の社会資本整備の現状と今後について理解を深め、生コン産業の役割を考えた。
地元の建設業界や自治体関係者ら約260人が参加。大場理事長は日本海沿岸東北自動車道の新潟・秋田両県境区間、地域高規格道路新庄酒田道路の早期完成と、酒田港の物流拡大などへの期待を示し、「業界のスローガン『コンクリートは人の命を守る』の精神のもと、このフォーラムが強靭(きょうじん)な国土をつくるインフラ整備の必要性を再認識し、社会資本整備の拡充と地域経済のさらなる活性化を図る一助になれば」とあいさつした。
小田原道路部長は「道路を取り巻く最近の話題」と題して基調講演。県や市町村の面積が広い東北地方での高規格道路整備の必要性を強調し、国道112号の月山道路が高規格道路としての妥当性を検討する「構想路線」に位置付けられ、道路改良の計画が今後進む見通しができたことを紹介した。また、近年の大雪による通行車両の大規模渋滞に触れ、「車が進めない状況が長時間続くと人命に関わるため、早めの通行止めと除雪の対応が必要となる。不要不急の外出を控えるよう呼び掛ける場合があり、その際はぜひ協力してほしい」と呼び掛けた。
基調講演に先立ち、東北地方整備局の高野明酒田河川国道事務所長、森田有一酒田港湾事務所長、県庄内総合支庁の佐藤康一建設部長がそれぞれの管轄事業の動向について講演。来賓として衆院議員の加藤鮎子国土交通政務官、吉村美栄子知事らが祝辞を述べた。