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2021年(令和3年) 11月3日(水)付紙面より

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歴史豊かな田川地区アピール(鶴岡)観光案内板「歴史散策マップ」設置

 地元ゆかりの平安時代の武将「田川太郎」にスポットを当てた地域づくり事業に取り組む鶴岡市の田川地区自治振興会(眞田昭良会長)は、地区内にある史跡や名所を案内するガイドプレートと、見どころなどをイラストで紹介してルート図にまとめた観光案内板「田川の歴史散策マップ」を地区内各所に設置した。来年度にはプレートやマップを活用した歴史巡り「ブラ田川」の開催などを計画し、歴史豊かな田川地区を市内外に広くアピールしていく。

 ガイドプレートは、地区内の幹線道路の国道345沿いと集落内に計8基設置した。縦50センチ横110センチのプラスチック複合板に史跡などの名称と設置場所からの方角を示す矢印と距離を示し、設置場所によってプレート2―6枚を組み合わせた。プレートは4色に色分けした。田川太郎の供養塔「五輪塔」、一族の墓とされる「七日台墳墓群」など田川氏関連の史跡は濃い青色、その他の史跡は薄い青色とした。また、大蔵院(黒地蔵尊)、岩谷千体仏、田川八幡神社、滝姫神社、梅林寺などの神社仏閣は茶色、七つ滝や八房の梅など自然や景観は緑色にしている。

 田川氏の居館跡があった田川コミュニティセンター(旧田川小学校)の前には、畳1枚分ほど大きさの「歴史散策マップ」を設置。全体像を把握しやすいよう、イラストを配して地図に名所旧跡の場所を分かりやすく表示したほか、田川太郎をイメージしたマスコットキャラクターのデザイン、夏の「廻(まわ)り地蔵」、冬の「<塞(さい)の神」の伝統行事もイラストで紹介している。プレート、マップとも10月までに設置を完了した。事業費は合わせて約330万円。

 鶴岡市の地域まちづくり未来事業採択を受けて取り組む、地域づくり事業「田川太郎の里プロジェクト」の一環で、事業費には市の助成を充てた。プロジェクトでは、地区内を案内するガイド育成も進めており、これまでに9回の現地研修を実施。埋もれていた資料の掘り起こしも含め、コミセンに歴史資料展示室も開設した。

 田川氏は平安時代後期、郡司に任命され庄内南部一帯を治めて栄えた豪族で、奥州藤原氏の命を受け、羽黒山本社を修造したとの伝記が残り、源義経の「義経記」にも田川太郎が登場する。奥州藤原氏と源頼朝の鎌倉軍が争った1189(文治5)年の奥州合戦で、田川太郎行文は藤原氏方として戦ったが敗れて討ち死にし、田川一族は滅亡した。田川氏にスポットを当てた地域づくりと資料収集には、奥州藤原氏関連で岩手県の平泉の関係者も関心を持ち、田川地区に視察に訪れている。

 田川地区自治振興会の担当者は「プロジェクトへの取り組みによって田川太郎への関心が高まり、地区外から個人的に歴史探索に訪れる人も出てきた。『ブラ田川』などを通じて、古い歴史と伝統文化を有する田川の魅力を発信し、地域づくりに生かしていきたい」と話している。

田川コミセン前に設置された「歴史散策マップ」
田川コミセン前に設置された「歴史散策マップ」

国道345沿いのガイドプレート
国道345沿いのガイドプレート


2021年(令和3年) 11月3日(水)付紙面より

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地域に感謝込め 落ち葉掃き(藤島小 藤島LC)全校で伝統「すずかけ清掃」

 鶴岡市の藤島小学校(今野新一校長、児童295人)の伝統行事「すずかけ清掃」が1日、学校周辺の道路で行われ、全校児童が藤島ライオンズクラブ(LC、会員47人)のメンバーと一緒に道路に散らばっている落ち葉などをかき清めた。

 1989年度から例年この時期、日ごろ周辺の人たちにお世話になっていることへの感謝を示す地域ボランティア活動として実施している。2014年度からは藤島LCも地域貢献の一環で参加し、落ち葉の運搬などを手伝っている。この日は会員15人が参加した。

 子どもたちは縦割り班に分かれ、学校や隣接の藤島中、市藤島庁舎周辺の道路で、竹ぼうきや熊手、ちり取りなどを持ち、LCクラブ会員たちと一緒に、街路樹から落ちた枯れ葉を集めごみ袋に入れた。葉っぱだらけだった道路は見る見るうちにきれいになった。

 6年生の日向野真斗君(12)は「毎年、地域の人たちに感謝を込めて清掃している。普段は竹ぼうきを使わないので、うまく掃くのは難しいが、道路がきれいになるとうれしい」と話した。

 藤島LCの上鉢功一会長(51)は「子どもたちと一緒の活動で、われわれが元気をもらっている面もある。子どもたちにも、大人が一緒に取り組む姿を見てもらうのはいいことでは」と話した。

LC会員たちと一緒に道路の落ち葉を集める藤島小の子どもたち
LC会員たちと一緒に道路の落ち葉を集める藤島小の子どもたち



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