2021年(令和3年) 12月4日(土)付紙面より
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鶴岡市宝田二丁目の鶴岡第二中学校(土井浩貴校長)で2日、企業訪問発表会が行われ、今秋に1年生が地元企業を見学した感想を語った。
鶴岡市内にある企業がどんな仕事をしているのか関心を持ち、将来の進路につなげようと同校が今年4月から取り組んでいる「キャリア学習」の一つ。1年生125人が数人ずつのグループを組み、今年10月5、6の両日、市内の企業7社を訪れた。
この日は訪問した1年生と受け入れた企業の代表者や担当者が参加。このうち慶應義塾大先端生命科学研究所(メタボロームキャンパス)を見学した生徒は「一度の検査で複数のがんリスクを知ることができる検査器を作っていることを学んだ」「メタボローム解析すると約30分で2000種の細胞が分かることに驚いた。自分もやりたいことを見つけて実現できるよう努力したい」と発表した。
同研究所の担当者は「スライド映像を使ったプレゼンテーションのコツは文字をたくさん書き込まないことと、説明するときに原稿を棒読みしないこと。短い時間でよくまとめていたがその2つを工夫すると、もっと良くなる」とアドバイスしていた。オリエンタルモーターの担当者は「企業訪問の感想の中で一番うれしかったのは『将来、就職先に考えたい』と思ってもらった点。できれば地元企業で活躍する人材になってほしい」と生徒たちにエールを送った。