2021年(令和3年) 12月11日(土)付紙面より
ツイート
全国の科学好きな高校生が一堂に集い、知識を競い合う科学技術振興機構(JST)主催「第11回科学の甲子園」の県大会(県教育委員会主催)で、酒田東高校(大山慎一校長)の2年生7人のチームが優勝し9日、酒田市の同校で表彰式が行われた。酒田東チームは来年3月18日から4日間、茨城県つくば市で開催される全国大会に県代表として出場する。庄内地域からの全国大会出場は初めて。
全国大会は、科学好きな生徒に活躍できる場を提供することで、その裾野を広げ、トップ層をさらに伸ばすことを目的にJSTが2012年から毎年実施している。
予選に当たる本年度の県大会は10月に行われ、同校を含む県内16校から1チームずつエントリー。理科4領域と数学、情報の知識を問う筆記、ビー玉やストロー、ナットを使って高さ約15センチの直方体の重心を調整、倒れにくい箱、倒れやすい箱の2種を構築する実技の合計点で競った。結果、酒田東チームは360点満点中、238点(筆記103点、実技135点)をマーク、2位の山形北に30点の大差をつけて優勝した。
表彰式は校長室で行われ、大山校長らが見守る中、大会実行委員長を務めた村上ゆかり県教育センター副所長がチームメンバーに賞状、メダルを贈り、「おめでとう。個人の力量とチークワークが功を奏した。より一層、チームワークを高め頑張ってほしい」とあいさつ。大山校長は、同校が本年度から5カ年、文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受けたことに触れ、「幸先良いスタートを飾ることができた。心から喜びを分かち合いたい。県代表としての誇りを胸に精いっぱい戦ってきてほしい」とエールを送った。
チームリーダーの佐藤奏汰さん(17)は「全国大会ではメンバーそれぞれが持つ知識・経験を生かす。全国のライバルと競い合うことで、科学への造詣・知見をより深めたい」と抱負を述べた。
佐藤さんを除くチームメンバーは次の通り。(敬称略)
中村由治(16)、青山和南(17)、荒木優太(17)、小松原颯斗(16)、後藤宗哉(17)、船越健太(17)