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2021年(令和3年) 12月29日(水)付紙面より

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酒田「生涯活躍のまち構想」旧消防本署跡地利活用 移住者向け集合住宅建設へ 市と事業推進グループ協定締結 地域交流拠点施設併せ来年4月着工予定

 酒田市は27日、「山居倉庫周辺エリア」と位置付ける同市千石町一丁目の「旧消防本署跡地」を利活用する「生涯活躍のまち構想における移住者向け住宅・地域交流拠点形成事業」に関する基本協定を、公民連携で事業推進を図る市内の事業グループと締結した。協定に基づき跡地の無償貸し付けを受けた事業グループは、移住者向け集合住宅、地域交流拠点施設を建設。来年4月に着工し、同年内の完成を目指す。

 医療機関や大学、地域での支え合いの仕組みを活用し、安心していきいきと暮らせるまちづくりを進めるとともに、移住者が地域にスムーズに溶け込み、積極的に街づくりに参加することで生きがいを感じてもらう市の「生涯活躍のまち構想」に基づいた事業。市は、首都圏在住の移住希望者への情報発信などを行う業務委託契約を締結する生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(東京、伊藤由理子代表理事会長)などと連携して拠点の整備を検討。2019年3月には「参加する暮らしに人が集うまち酒田」をコンセプトにした市生涯活躍のまち基本計画を策定した。

 事業実現に向けた用地として本署跡地を決め、市は今年1月から事業者・グループを広く公募。仮設機材工業(同市こがね町一丁目、西村修社長)、NPO法人・パートナーシップオフィス(同市大町、理事長・西村社長)、合同会社とびしま(同市飛島、本間当代表社員)の3者によるグループが提案書を提出し、選定委員会による審査で事業予定グループとなった。市は跡地約2300平方メートルの無償貸し付けに関する議案を市議会12月定例会に提出、可決された。

 協定によると、市とグループは立地箇所と事業名を「TOCHITO(とちと)」と命名。事業ではまず、1K―2LDKの賃貸住宅18戸で構成する軽量鉄骨造3階建ての居住棟、木造2階建ての交流拠点棟を建設する。事業費は約2億7000万円。事業期間は来年3月から30年間。

 市役所内で行われた締結式では、丸山至市長と西村社長が署名し交わした。丸山市長は「日本版CCRC(高齢者が元気なうちに移住し、医療や介護サービスを受けながら過ごす生活共同体)として、まずは事業を成功させて全国に発信したい。近隣には国指定史跡・山居倉庫、商業施設整備を計画している酒田商業高跡地がある。3つを連動させた街づくりを進めたい」、西村社長は「人口減少は市の喫緊の課題。建物の完成まで約1年あるので、この間に計画をブラッシュアップする。山居倉庫周辺ということもあり注目度が高い。責任を持って事業を推進していく」とそれぞれ話した。

協定書を交わした丸山市長(左)と西村社長(左から2人目)
協定書を交わした丸山市長(左)と西村社長(左から2人目)


2021年(令和3年) 12月29日(水)付紙面より

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少子高齢化 フードロス問題 フィリピンでは? 現地の高校生と意見交換 酒田南高オンラインスタディーツアー

 酒田市の酒田南高校(齋藤法明校長、生徒615人)で27日、「オンラインスタディーツアーinフィリピン」が行われ、同校生徒がフィリピンの社会問題について理解を深めるとともに、現地の高校生らと意見交換した。

 同校特別進学コースZ進学専攻(国公立大学・難関私学進学)では、研修旅行を予定していたが、コロナ禍のため実施できなかったという。こうしたことから、オンライン国際交流授業に取り組む「With The World」(五十嵐駿太社長、本社・兵庫県神戸市)が主催するオンラインスタディーツアーに取り組むことにした。Z進学専攻の1年生10人は、フィリピンのことをネットで調べたり、同市在住のフィリピン出身者を招いて話を聞くなど事前学習を重ねてきた。

 この日は生徒が5人ずつ2班に分かれ、ウェブ会議システム「Zoom」を介したリモートでツアーに参加し、フィリピン・イロイロ市に住む高校生らと英語で意見交換した。

 好きな食べ物や自国の文化、マイブームなどの話題で打ち解けた後、経済的発展を遂げたイロイロ市と、その中心から少し離れたカラフナン村にあるごみ処理場で資源物を回収して暮らす人々やNGOの支援で学校に通う高校生の動画が紹介された。生徒たちは「日本は少子高齢化が進んでいるが、フィリピンではどうなのか」「フードロスが大きな問題になっているが、どう考えているか」など質問し、世界で起きている問題について理解を深めた。

 参加した遠藤萌衣さん(16)は「ごみの問題とは別に、そこに暮らす子どもが学校にいけないという問題もある。動画の中で高校生が『家族との時間が持てることが一番の幸せ』と言っていたことが印象に残った」と話していた。

酒田南高校の生徒たちがフィリピンの高校生とオンラインで意見交換した
酒田南高校の生徒たちがフィリピンの高校生とオンラインで意見交換した



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