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2021年(令和3年) 12月30日(木)付紙面より

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“姉妹”の契り「ケヤキキョウダイ」 6年ぶりに鶴岡市 大岩川・浜中地区 「3人でずっと仲良く」

 鶴岡市大岩川の浜中地区に伝わる習俗「ケヤキキョウダイ」のくじ引き儀式が28日、地区内で行われた。血のつながりのない少女たちが姉妹の契りを結ぶもので、6年ぶり。小学3、4年生3人が稲わらのくじを引いて川に流し、生涯にわたり助け合っていくことを誓い合った。

 ケヤキは「契約」のなまりとされ、250年以上の伝統がある。本来は12、13歳の少女が2つに折った稲わらのくじを引き、2人1組の姉妹の契りを結ぶ。姉妹はその後3年間、大みそかから元日にかけ一緒に餅を食べ、一つの床に寝るなど寝食を共にするギョウ(行)を行い、それが終われば結婚できるとされた。成女儀礼の一種だが、しきたりを先輩から習い、姉妹の契りを生涯にわたり大切にすることから、村の女性の絆を強める意味合いもあるとされる。1989年に旧温海町無形民俗文化財、93年に国の「記録作成等の措置を講ずべき無形文化財」の指定を受けている。

 今回契りを結んだのは、佐藤心菜さん(9)=あつみ小4年、村井結唯さん(9)=同、中村莉柚さん(8)=同3年=の3人。2015年に5人(3人と2人の2組)が結んで以来6年ぶり。

 この日は時折吹雪く中、少女3人は地区内の大坂神社境内で、前回と前々回(2013年)に契りを結んだ中高生の先輩6人にしきたりを教えてもらい、稲わらのくじを3回引いた。くじは事前に、3人が一組になるよう三叉(さんさ)に結んでおいた。3人はわらの端を持ったまま海岸まで歩き、小国川の澄み切った水に流した。

 海から雪と波の花が飛び、産卵を終えた鮭が点々と転がる砂浜を、先輩たちから「後ろを振り返っては駄目」と教えられた少女たちは、追ってくる何かを振り切るように懸命に走って集落に戻った。

 佐藤さんは「3人でずっと仲良くしていきたい」、村井さんは「姉妹の縁を結べて良かった」、中村さんは「今日から姉妹。仲良くしたい」と話した。

 浜中ケヤキキョウダイ保存会の五十嵐加代子会長は「自分のケヤキキョウダイは鶴岡の市街地に引っ越したが、今もたまに連絡を取り、会っている。同じ年頃の女の子が集まり、楽しいということが大切。お金では買えない体験」と話した。

 姉妹となった3人は大みそか、1人の家に集まり、持参した丸餅を交換し焼いて食べる。元日の午前0時から正午までは火を通したものを食べない「断食」も行う。

先輩が持った稲わらのくじを引く村井さん(左から2人目)、佐藤さん(同3人目)、中村さん(右端)
先輩が持った稲わらのくじを引く村井さん(左から2人目)、佐藤さん(同3人目)、中村さん(右端)


2021年(令和3年) 12月30日(木)付紙面より

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Googleが選ぶ日本版 ヒューマンズ・オブ・ユーチューブ101人に 酒田の鈴木さん バイク動画が人気に ライダーに大きな反響

 Googleが選ぶ日本版「Humans of YouTube」101人の1人に選ばれた酒田市の二輪自動車小売業CARRY(同市東両羽町)の鈴木貴大社長が28日、同市庁舎を訪れ、丸山至市長を表敬訪問した。

 「Humans of YouTube」はインターネット関連サービス業のGoogleが社会的、文化的、経済的に有意義な影響を与えた動画クリエーター101人を選定し、運営するチャンネルを紹介するもので、昨年からアメリカを皮切りに始まり、フランス、オーストラリアでも展開されている。日本版は今年初めて実施。

 鈴木社長は酒田商工会議所で開かれたSNSセミナーをきっかけに2016年2月からユーチューブへの動画投稿を始め、これまでに約1000本が公開されているという。販売だけでなく、運営する店や取り扱うバイクを紹介する動画などが人気となり、ツーリングシーズンになるとバイク乗りたちが鈴木さんの店を目的に集まるなど大きな反響があるという。

 この日は鈴木社長が同市庁舎を訪れ、丸山市長らと懇談。丸山市長は「鈴木さんの動画は自分の事業そのものを発信していて、こういう発信の仕方もあるのだと感じた。市役所がユーチューブを使って発信していく際の手本になる。頑張ってもらいたい」と激励。鈴木社長は「ビジネスだけでなくユーチューブを通して知り合えた縁がたくさんあるのでやってきて良かった。街のバイク屋の9割が後継者がいないと言われている。自分はバイク屋を絶対に無くしたくないので、そうしたお店を事業承継していきたい」などと話していた。

鈴木社長(右)が丸山市長を表敬訪問
鈴木社長(右)が丸山市長を表敬訪問



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