2021年(令和3年) 4月24日(土)付紙面より
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鶴岡警察署の新署長 高山 浩喜(たかやま ひろき)さん
小学生の頃、舟形町の自宅近くに駐在所があり当時のお巡りさんからよく面倒をみてもらった。「警察官が身近に感じた時でもありました」と振り返る。
高校入学後、どの部活動に入ろうか迷っていた時、担任の先生から「剣道をしてみないか」と勧められて入部。大学でも剣道を続け卒業後、警察官の道に進んだ。
天童署を皮切りに山形署、機動隊、小国署、運転免許課(総合交通安全センター)などに勤務。26年前の阪神淡路大震災では応援部隊として現地に赴き、信号機が機能しない中で車両を誘導する交通整理を行った。その後、世の中を揺るがしたオウム真理教の拠点施設がある上九一色村での検問や、飯豊・朝日連峰での山岳遭難救助活動などが思い出深いという。
心掛けていることは「地域との連携と協働」。安全で安心なまちづくりには「警察の力だけではできません。交通安全協会など各種団体や市町村、そして地域住民が一体となり、お互い協力し合って役割を果たすことが大切だと思います」。鶴岡署に赴任してまだ間もないが、特殊詐欺(うそ電話詐欺)を未然に防いだ事案と、道に迷った高齢者を保護した市民に署長感謝状を贈った。「地域との連携の大切さ」がその背景にある。
「市民目線に立って仕事することも大事。県警本部でも力を入れていますが、県民の『ディフェンス力』というものも高めていきたい」。新署長としての抱負を語った。
今でも続けている剣道は七段の腕前。新型コロナウイルスの感染防止の関係で「なかなか稽古できないのがつらい」と。2人の娘は結婚。単身赴任だが、天童市の自宅には妻と2匹の柴犬が待っている。「自宅では犬が主役。自分は散歩係専門です」。好きな言葉は「粘り強く」。58歳。
2021年(令和3年) 4月24日(土)付紙面より
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庄内観光コンベンション協会(会長・皆川治鶴岡市長、事務局・県庄内総合支庁観光振興室)は、今月から始まった大型観光キャンペーン「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ、庄内エリアガイドブック「山形・庄内に出会う旅。」を発刊した。
DCは、JRグループが対象地域の自治体や観光関連団体と連携し送客を図る全国最大規模の観光キャンペーン。今回は4月1日―9月30日の半年間、初めて東北6県を対象エリアに設定。スマホ一つで列車や二次交通、観光施設の予約や決済ができるサービス「TOHOKU Maas(マース)」などの新しい試みを含め、多彩な企画が展開されている。
庄内エリアガイドブックは、巻頭で「丑歳御縁年」の出羽三山や舞娘(まいこ)茶屋相馬樓/竹久夢二美術館(酒田市)などを取り上げたほか、見どころ(丸池様、山居倉庫、加茂水族館など)、自然(鳥海山、六十里越街道、飛島)、名湯(各地の温泉や入浴施設)、文化(3つの日本遺産、庄内三十三観音霊場)、味覚(岩ガキやラーメン、フルーツ)などテーマ別にお薦めを紹介した。巻末には二次交通(バス、観光タクシーなど)、庄内エリアマップも掲載している。
コロナ禍における観光振興について、事務局では「当面は県内での行き来を重点的にPRしたい」としている。
B5判、24ページ。4万部を発行し、庄内地方を中心にJR主要駅や宿泊、観光施設、道の駅など、県内413カ所、県外33カ所の計446カ所に置いている。
2021年(令和3年) 4月24日(土)付紙面より
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果物栽培が盛んな「フルーツの里くしびき」の観光PRに生かそうと、鶴岡市の櫛引観光協会(安野良明会長)は、オリジナルのロゴマークとキャラクターを制作した。顔出しパネルやポストカード、関連グッズなどを製作し活用していく。
同市櫛引地域は約250年前からブドウ栽培を行うなど、サクランボやナシ、リンゴなどの果樹栽培が盛んで、近年は観光果樹園など、地域の観光振興でも重要な役割を担っている。
今回は庄内観光コンベンション協会(事務局・県庄内総合支庁)の支援事業を受け、地域内の西片屋在住で、サクランボ農家でもあるデザイナー・宮城妙さんに制作を依頼した。
ロゴマークは、1本の木にさまざまなフルーツがたわわに実る様子で、多様な果物を栽培している櫛引の魅力を表現した。キャラクターは「みのりん」と「たわわん」のペア。みのりんは果物農家の看板娘で、フルーツパフェとおうちの手伝いが大好きな4歳の女の子、たわわんはモコモコの白毛の犬で、うれしい時は頭の軸(毛?)を揺らす不思議な力を持ち、果物とみのりんのことが大好きという設定。
協会では、キャラクターの顔出しパネルを1基製作し、産直あぐり(西荒屋)に常設するほか、イベント時などは出張する。また、ロゴマークとキャラクターをデザインした缶バッジやポストカードを製作し、さくらんぼまつり(例年6月に開催)などのイベント時に参加者にプレゼントする。そのほか、ネット上などでアイデアを募りながら活用を進め、「フルーツの里くしびき」をPRしていく。
安野会長は「皆さんからいろいろアイデアを頂き、子どもたちの夢をかなえるように活用していきたい」と話した。