2022年(令和4年) 2月9日(水)付紙面より
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鶴岡青年会議所2022年度理事長
佐藤 友昭(さとう ともあき)さん
今年1月に鶴岡青年会議所(JC)の第56代理事長に就任した。現会員78人の中で2番目に長い12年の活動経験を生かし、組織の改革を目指す。「個人の成長が企業や社会の発展につながる。会員一人一人が成長し、地域の人と共に地域の活性化を図っていきたい」と意気込む。
地元の高校を卒業後上京し、情報通信系の専門学校を経て就職。2年ほど働いた後、父の保険代理会社を継ぐ形で鶴岡市へ帰郷した。
鶴岡JCには、顧客からの誘いを受け28歳の時に入会。初年度に、妻と楽しみにしていた赤川花火大会の運営を任された。「当日、どうしても妻と一緒に見に行かせてもらいたくて、企画立案や事前の会場設営などを人一倍頑張った」と笑いながら当時を振り返る。以来、花火大会の運営に毎年携わるように。昨年はコロナ禍の中、実行委員長として30日間に分けて2年ぶりに開催。伝統を継承した。
会社の経営者から従業員まで、さまざまな職種の会員が活動する鶴岡JC。一番の魅力は、人との出会いによる自身の成長という。一昨年には先輩会員から「いろいろな事業をした方がいい」と勧められ、事務所1階に赤塚製氷(天童市)とのコラボカフェをオープン。毎年JCの組織体制が一新されることも、新しいことに意欲的に挑戦するきっかけになった。「未経験のことでも、まずできる方法を考えるようになった。JCとして社会貢献をやる場合も目的やその先の効果を意識しており、その考え方は本業にも生きている」と、入会後の変化について語る。
昨年春に理事長就任の話を受けた。3カ月ほど悩んだが、長年の活動から感じた組織の改善すべきところを自分が変えたいと決心。活動に懸ける思いは、本年度のスローガン「Solution?持続可能な未来へ?」に全て詰め込んだ。「これまでJCとして会社の発展はあまり重要視されてこなかったが、それでは雇用が生まれず社会が衰退していく。自分たちの会社を存続させることは持続的な未来をつくることにもつながる」。そして、「何よりも仕事と家庭があってこそのJC。会員たちが入って良かったと思えるよう、私生活も充実した組織を目指す」と語った。
鶴岡市新形町在住。ライフアークス代表取締役社長。妻と8歳の娘との3人暮らし。休日は家族で近くの公園に散歩へ。趣味はサーフィンやゴルフなどのアウトドア系。北茅原町のカフェアークスのスイーツ「ケーキ缶」が若い世代を中心に人気を集めている。39歳。