2022年(令和4年) 2月24日(木)付紙面より
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JR東日本は22日、今年5月14日から2024年度中まで約2年間にわたり、JR陸羽西線全線で運転を取りやめると発表した。国道47号に建設される「高屋トンネル」の工事に伴うもので、期間中、新庄―酒田駅間は代行バスを運行して対応する。
国土交通省が建設を進めている「高屋トンネル」は、地域高規格道路新庄酒田道路の一部を構成する高屋道路に計画され、24年度の開通を目指している。JR陸羽西線古口―高屋駅間の「第2高屋トンネル」の直下を交差させる計画で、両トンネルの交差部が約3メートルと非常に近接している。
工事の安全性については、国交省主催の学識者による「施工技術検討委員会」で議論が重ねられ、「工事期間中の列車運行の安全対策に技術的な課題が多く、より安全な工事のためには陸羽西線の運行を止める必要性がある」との見解が示されていた。これを踏まえて国交省とJR東日本が協議し、陸羽西線の運転取りやめを決定したもの。
代行バスは新庄―酒田駅間で運行され、運行時刻や乗降場所などは決まり次第発表される。利用者の多い時間帯には本数を増やして対応する予定。