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2022年(令和4年) 5月8日(日)付紙面より

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“知日派”国際人育成目指す研修会 全国各地巡り 県内では酒田も訪問 酒田の魅力と食文化を地元高校生と意見交換

 日本のことを知り、広く発信できる「知日派国際人」の育成を目指す「KIP知日派国際人育成プログラム」(東京、パッカード啓子理事長)の地域研修が、5日まで2泊3日の日程で本県で行われた。一行13人は日程2日目の4日午後に酒田市を訪問、「食のサステナビリティ(持続性)」をテーマに地元高校生と議論を交わした。

 KIPは2008年に設立し、10年に法人化。現在は首都圏在住の大学生、大学院生、若手社会人100人余が、各種社会問題を「自分事」として捉え、その解決策を模索している。例年、地域の現状と課題を学び、地域活性化策を提言することを目的に全国各地で研修を実施している。一行は3日午後に本県入り、天童市の担当者による農作物に関する講話を聴講した他、同市の出羽桜酒造を訪問した。

 4日は羽黒山(鶴岡市)を参拝した後、酒田市役所で酒田の歴史・文化、食のサステナビリティに関する研修。丸山至市長が「ようこそ酒田へ。この研修を今後の人生の糧にして」と一行を歓迎した後、本間美術館事務長の清野誠さんが「北前船と酒田港」と題して基調講演した。

 清野さんは、北前船がもたらしたモノとして▽交易を前提とした立地、まちのつくり▽広大な商家や豪壮な船主屋敷▽船乗りをもてなす料亭文化▽航海の安全を祈った神社・仏閣▽遠方に起源がある祭礼、節回しが似通った民謡―などを挙げた上で、「ニシン」を例に経済循環を紹介、「交易は、寄港地に富とにぎわいをもたらした」と述べ、富が集中した当時の酒田の繁栄ぶりを解説した。

 酒田東高、酒田南高の生徒計16人との意見交換では、5班に分かれて「『食文化のサステナビリティ』から見た酒田の魅力と課題」のテーマで討議。今ある酒田の魅力的な食文化の持続性について共に考察。

 一行は最終日、山居倉庫(国指定史跡)、即身仏を奉る海向寺、相馬樓など市内視察で見聞を広め、午後に帰京した。

地元高校生とKIPメンバーが意見交換=4日午後
地元高校生とKIPメンバーが意見交換=4日午後



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