2022年(令和4年) 8月5日(金)付紙面より
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シャドウ國本(くにもと)さん
(本名:國本琢也)
2018年から、酒田市の酒田エフエム放送(ハーバーラジオ)でパーソナリティーとして人気を博し、今年4月からFM山形リズムステーションで音楽番組をスタート。ハーバーラジオでは「シャドウ國本の『だいたい大丈夫』」で、メインのトークとDJを担当。その陽気な人柄は地元で愛され、話題に上ることもたびたび。リズムステーションでは番組「RAMP.」のメイン司会を務め、じわじわと人気が上昇している。
「ラジオ離れと言われて久しいが、まだまだ可能性がある。次世代から興味を持ってもらえるような質の高い番組を作っていきたい。トーク1本で“面白い”を突き詰めていきたい」と話し、「地方ならではの“弾けられる”部分がある。そこを生かして都内キー局に負けないクオリティーを提供していきたい」と続けた。
小学生の頃に聴いたTBSラジオ「宮川賢(まさる)の誰なんだお前は!?」に衝撃を受け、ラジオパーソナリティーに憧れたという。番組内ではロックミュージックをかけることが多く、エルヴィス・コステロなどのパブロックやガレージバンドを好む。
1986年に神奈川県横浜市で生まれ、大学時代までを地元で過ごす。早稲田大学法学部時代に意気投合した友人のつてで、庄内町の農業生産法人「米(べい)シスト庄内」を知り、大学は2011年3月に中途退学。4月には同法人に入社するというほれ込みようで農業にのめり込んでいった。在学中に同法人が生産した米を食べ、香り立つようなあまりのうまさに感動したことが直接のきっかけという。
今年で勤続11年目。入社時に妻も共に東京から同町に移住した。「知識も技術もないが、自分には若さがある」と、見よう見まねでがむしゃらに農業に取り組んだ。友人知人に自分が育てた米を贈り、喜ぶ姿を見るたびに幸せを実感する。ゆくゆくは周辺の農家から田んぼを貸してもらえるような立派な“百姓”になりたいと願う。
特技は鎌での「稲刈り」。趣味の漫画読みは、年間300冊読破のノルマを自身に課している。将来の夢は、広大な土地をまとめる大農家と都内キー局のパーソナリティー。もうすぐ2歳になる息子が成長したら一緒にスタジアムで野球観戦をするのを楽しみにしている。35歳。庄内町余目。