2022年(令和4年) 8月13日(土)付紙面より
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毎晩お客はどんどんしゃんしゃん―。コロナ禍以前に酒田市中心市街地で行われていた夏の風物詩「酒田湊・甚句流し」を踏襲した新イベント「さかた夏の縁日まつり」が10、11の両日、同市の中通り・大通り両商店街で行われた。11日夜には3年ぶりに「酒田甚句」の音色が中心部に流れる中、500人余の踊り手が舞を披露、夏の港都を熱気に包み込んだ。
「しゃん酒田はよい港/繁昌じゃおまへんか」と、港都・酒田の繁栄ぶりを歌う「酒田甚句」に合わせて踊る「甚句流しパレード」として1995年に始まった。威勢の良い男踊りと優雅な女踊りがある。2000年からは若者の参加を促すため、アップテンポにアレンジした曲で創作ダンスを踊る「S―Jinku」も導入。コロナ禍以前の2019年までは市や商工・観光団体などによる実行委員会が翌日の「酒田花火ショー」とともに「酒田港まつり」として開いていた。
港まつりがコロナ禍で一昨年、昨年と中止したことを受け、今年は中心市街地の活性化など狙いに全面リニューアル。10日夜に「S―Jinku」を市中央公園で、翌11日夜に「酒田甚句踊り」を大通りの約300メートル区間を周回する輪踊り形式でそれぞれ実施。このうち「甚句踊り」ではそろいの浴衣や法被、衣装を着た小学校、高校、バレーボールVリーグ女子2部に所属する「プレステージ・インターナショナルアランマーレ」、職場グループなど13団体が「酒田甚句」に合わせ、夜の帳が下りた午後7時すぎから踊りを披露した。
沿道には3年ぶりのパレードを待ちわびた市民、帰省客らが押し寄せ、夏の酒田を満喫。露店が立ち並んだ他、同公園では2日間にわたってバンド演奏などのステージイベントも繰り広げられた。