2022年(令和4年) 9月17日(土)付紙面より
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モノづくり企業の取引拡大を目指す庄内商談会(ビジネスマッチング)が15日、三川町のいろり火の里・なの花ホールで行われた。庄内を中心とした県内と県外企業合わせて67社が参加し、各担当者が個別に面談した。
地場産業の活性化を図ろうと県庄内総合支庁・地域産業経済部が、各企業にアプローチをかけて2013年度から毎年開いている。今回は、隣県の秋田県由利地域と新潟県北部地域の企業を中心に呼び掛けた。
この日は半導体や電子部品、精密板金、住宅建材部品などの製造を頼みたい発注側21社と、部品製造の仕事を求めている受注側46社の担当者が出席。取り扱う製品を説明したり、部品製造が可能かどうか、などについてお互い話し合った。
工場長の代理として参加したという三川町の農機具部品製造・ウメツマシンの阿部賢一さんは「取引先を開拓する貴重な機会。例年この商談会に顔を出すようにしているが、これまで3社から仕事を頂くことができた。今回もお互いの考えや思いが一致し、うまくいければありがたいと思っている」と語った。
庄内総合支庁・地域産業経済部の担当者は「初めて知り合い、名刺交換することだけでも大切。商談会が発注側と受注側の双方にとって、いいきっかけづくりになってくれれば」と話していた。
庄内商談会を終えた2カ月後の調査で昨年度は1件が成立した。交渉中は7件。2020年度は7件(交渉中は11件)がまとまった。