2022年(令和4年) 12月7日(水)付紙面より
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森と海のつながり広くPR
人的交流や環境学習推進など連携
鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)と県源流の森(飯豊町、安達喜代美館長)は6日、連携に関する協定を締結した。森と海のつながりを広く知ってもらうとともに、両施設間での人的交流や森と海に係る環境学習の推進などに取り組む。
協定締結式は鶴岡市役所で行われた。奥泉、安達の両館長と、水族館指定管理者の市開発公社の阿部真一理事長、源流の森指定管理者のやまがた森林と緑の推進機構の今井敏理事長の4人が出席し、協定書に署名した。
協定書には「森から流れるミネラル等の栄養を含んだ水は、清冽(せいれつ)なしぶきをあげながら渓流となって駆け下り、里を潤し、最上川や赤川などに集まって日本海に流れ込み、海洋生物の育成に役立っている」と森と海のつながりを明記。
両施設の連携内容として▽相互交流と情報交換▽利用者の増大およびサービス向上▽「森と海」のつながりを学ぶプログラム等の実施▽森と海に係る環境学習の推進▽源流の森インタープリター(案内人)と加茂水族館クラゲマイスターの相互交流および情報交換―の5点を挙げた。
具体的には源流の森でのクラゲ水槽展示や、相互の施設紹介などによる観光関連の人流創出、県内外への「森と海のつながり」発信などに取り組む。
今井理事長は「源流の森は開設25周年、加茂水族館は鶴岡市が買い戻して市立へ戻ってから20年の節目の年。この機を逃さないよう連携協定を呼び掛けた。さらに多くの県民から利用してもらえる契機となれば」、阿部理事長は「加茂水族館は海の施設だが、豊かな森林があってこそ海の多様性が生まれることを広く知ってもらえるよう連携を深めていきたい」とそれぞれ話していた。
県源流の森は、県内4カ所にある「県民の森」の一つ。森林・緑を対象とした健康増進活動や自然学習、スポーツレクリエーション、都市と農山村の交流の場として置賜地区に開設された。