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2022年(令和4年) 12月28日(水)付紙面より

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荘内病院と国立がん研究センター東病院 遠隔による腹腔鏡下手術実施

 鶴岡市立荘内病院(鈴木聡病院長)と国立がん研究センター東病院(千葉県柏市、大津敦病院長)は26日、リアルタイムの映像通信を活用した遠隔支援システムで腹腔(ふくくう)鏡下手術を実施したと発表した。荘内病院での手術映像を東病院の専門の外科医が同時に確認し、口頭や図示で支援するもので、両病院による遠隔支援は今回が1例目。地方の患者にとって専門医のいる遠隔地の病院への移動に伴う身体的、経済的負担の軽減、医療の選択肢拡大につながることが期待される。

 2020年7月に両病院が締結した医療連携に関する協定に基づく取り組み。札幌医科大の教授らが共同開発した遠隔手術指導システムを利用し今月初旬、大腸がん患者の60代女性を荘内病院で手術した。

 インターネット回線を使い、内視鏡が映す映像を両病院で共有し、内視鏡手術の技術認定を受けている専門医が口頭や専用モニターの画面上に指示線を書き込むなどして支援。荘内病院では手術映像を映すメインモニターのほかにサブモニターを設置し、東病院からの指示を参考に手術を実施した。今回使用したシステムの平均タイムラグは0・027秒で、高速通信・映像技術と両病院の連携で、手術は安全に行われ、患者の術後の経過も良好という。

 遠方の専門医と連携した「遠隔アシスト手術」について、両病院は▽患者の負担軽減と選択肢の拡大▽先進事例に触れることによる若手外科医の教育機会の拡大―などにつながると説明。医療連携による今回の手術は全国でも先駆的事例となり、両病院は対象疾患の拡大なども視野に入れて実績を重ね、地域のがん医療支援モデルの確立と普及を目指すとしている。

荘内病院ではモニターを通して支援を受けながら手術を実施(荘内病院提供)
荘内病院ではモニターを通して支援を受けながら手術を実施(荘内病院提供)

東病院では専門医が口頭やモニターへの指示線図示で手術を支援した(国立がん研究センター提供)
東病院では専門医が口頭やモニターへの指示線図示で手術を支援した(国立がん研究センター提供)



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