2022年(令和4年) 12月30日(金)付紙面より
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鶴岡市はふるさと納税の返礼品として、旧庄内藩主酒井家19代の酒井忠順さん(48)が社長を務める「株式会社荘内藩」が生産者と連携して取り組んだ「荘内藩つや姫 極(きわみ)」など8種の商品を新たに登録した。酒井家庄内入部400年を記念した返礼品となっている。
株式会社荘内藩は、特産品企画・販売や観光関連事業などを手掛ける。返礼品は地域の生産者、事業者の支援も目的にしており、つや姫は鶴岡市内の若手生産者でつくるグループ「鶴岡ファーマーズ」(石塚寛一代表)と連携。寄付額1万2000円の返礼品「荘内藩つや姫 極」(2キロ入り2袋)は限定40セット用意した。鶴岡特産のだだちゃ豆の枝葉などを1―2年かけて堆肥化したものや、庄内浜の岩ガキの殻を粉砕した「天然カキ殻石灰」のカルシウム肥料など地域の未利用資源を活用した「ワンランク上のおいしい米づくり」を実践して生産した。1万円寄付には「荘内藩つや姫」(2キロ入り2袋)を限定100セット用意した。
このほかいずれも1万円の寄付に対する返礼品で数量限定なしで、▽なすからし漬(佐徳)、刻みみそ漬(本長)、ぜんご漬(櫛引農工連)の「荘内藩漬物」▽荘内藩つや姫+だだちゃ豆ごはんの素+なすからし漬セット▽荘内藩麦きり(絹入り半生、めんつゆ・ぜんご漬セット)―などをラインアップした。いずれの返礼品にも入部400年として、酒井さんのお礼状と著書「故きを温ねて」「新しきを知る」の2冊が同封される。
入部400年記念の返礼品に酒井さんは「次の500年に向け『地域の活力を』と考え、生産者や事業者の皆さんと取り組んだ。庄内・鶴岡を県外の人から知ってもらい、より多くの人が訪れるきっかけになれば」と話した。