2023年(令和5年) 3月7日(火)付紙面より
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6日は冬ごもりをしていた虫が動き出すといわれる二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」。鶴岡市馬場町の鶴岡公園では、松の幹に取り付けた恒例の「腹巻き外し」が行われた。
松の“腹巻き”はマツカレハ幼虫の越冬習性を利用した害虫駆除の一つ。晩秋に「こも」と呼ばれるわらを公園内にあるアカマツやクロマツなど約80本の幹に巻き付け、早春に外して焼却している。
この日は、市の委託を受けたシルバー人材センターのベテラン作業員8人が集まり、午前9時から作業に取り掛かった。「パチン」と剪定(せんてい)ばさみで結び目を切り巻物を巻き取るようにしてこもを外した。
例年、作業を受け持つ佐藤由蔵さん(77)は「間もなく公園内全体の冬囲いの取り外しが始まる。そうこうしているうちに今年も桜の花見シーズンが来るよ」と話していた。
取り外したこもは宝田三丁目のごみ焼却処理場に運んで処分した。