2023年(令和5年) 3月14日(火)付紙面より
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鶴岡高専技術振興会(会長・皆川治鶴岡市長)は10日、技術力を競う全国大会に出場し、優秀な成績を収めた鶴岡高専(森政之校長)の学生を表彰した。
表彰を受けたのは▽創造工学科の保科来海(くるみ)さん(3年)▽AMデザイン部(部長・創造工学科4年の渋谷優貴さん)▽廃炉創造ロボコンチーム(代表・創造工学科3年の齋藤啓さん)―の1個人2グループ。この日、鶴岡市役所で行われた表彰式で振興会長の皆川市長が学生に表彰状を手渡し「これからも技術を磨き、地域と世界に貢献する人材に羽ばたくことを願っています」とたたえた。表彰内容は次の通り。
【保科来海さん】
昨年12月に福岡県で行われた「第19回全国高専デザインコンペティション」のプレデザコン部門AMデザインフィールドで、保科さんが製作した造形物「海月」が全国1位の最優秀賞に輝いた。3Dプリンタで作った造形物を地上1メートルの高さから落とし、衝撃をいかに吸収するかを競う部門。作品完成度の高さを示した。「KIDS DOME SORAI」(鶴岡市北京田)との取り組みで小中学生を対象にモノづくりを熱心に指導していることも評価された。
【AMデザイン部】
「第19回全国高専デザインコンペディション」で部員(学生)が製作した作品が大活躍。保科さんの「海月」をはじめ、創造工学科の秋浜正太朗さん(3年)の「跳ねろべい」が全国2位の優秀賞、同じく佐藤心吾さん(1年)の「ぱらくっしょん」が全国3位の特別賞を受賞し上位を独占した。
【廃炉創造ロボコンチーム】
昨年12月に福島県で行われた「第7回廃炉創造ロボコン」でアイデア賞の「高専機構理事長賞」を受賞した。原子炉建屋からデブリ(溶融核燃料)を取り除くことを想定。全国にある高専12校から計14チームが出場し遠隔操作を駆使して競った結果、齋藤代表と創造工学科の阿部時史さん(4年)、同じく白幡大和さん(4年)のチーム3人で共同開発したアームロボット「キムワイプ」の機能性が審査員から高い評価を受けた。