2023年(令和5年) 3月16日(木)付紙面より
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鶴岡市立朝暘三小5年の本間結心果(ゆいか)さん(11)が考案した「ホース洗浄装置ぴかりん☆」が、公益社団法人発明協会の「第81回全日本学生児童発明くふう展」で奨励賞を受賞した。庭木の水やりの際、ホースについた土や砂をきれいに洗い流す装置を考え、高い評価を受けた。本間さんは「誰でも簡単に使えるよう工夫した。(奨励賞に選ばれて)とてもうれしい」と受賞の喜びを話した。
工作好きの本間さんは小学4年生の時、友人に誘われて鶴岡少年少女発明クラブ(鶴岡市大宝寺、村田透会長)に入った。ホースの洗浄装置を作ろうとしたのは昨年の夏。自宅の庭で母親が花に水を与えている姿を見て「巻き取ったホースをきれいにして、また気持ちよく使えるようにできればいいのにな」と思ったのがきっかけとなった。
装置は巻き取り式のホースの上にノズルを取り付け水を出すと自動的に洗浄できるようにした。「第53回鶴岡田川地区児童生徒考案創作展」で秋山考案奨励賞を受賞。「第57回山形県発明くふう展」で特別賞(米沢市長賞)を受け、全日本学生児童発明くふう展に出品した。
発明くふう展には計699点のアイデア作品が出され、審査の結果、恩賜記念賞1点、特別賞13点、奨励賞20点、入選123点が選ばれた。
工夫した点について本間さんは「水が出る部分を最初は丸い穴にしたが、洗浄する面積を広げるため大きく斜めに空けてみたりして改良した。最終的な出来栄えは80点ぐらい。何よりもお母さんが『これは便利』と喜んでくれたのがうれしかった」と話した。
4月から最上級生の6年生になるが「モノづくりは大好き。今後も普段の生活に役に立つようなものを考えて出品したい」と意気込みを見せた。
全日本学生児童発明くふう展で入選した作品はこの後、全国の大型店などで展示されるという。