2024年(令和6年) 3月23日(土)付紙面より
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国内外から板金加工製品が出品される「第36回優秀板金製品技能フェア」で、県立庄内職業能力開発センター(酒田市)の訓練生が制作した「CUBIC BALL」が学生の部で最上位の金賞を受賞した。
優秀板金製品技能フェアは、板金加工技術の向上を目的に職業訓練法人アマダスクール(神奈川県)が毎年開催している。今回は昨年5月―10月に作品を募集。学生の部には23作品が寄せられ、学識経験者が▽技術力▽テーマ設定の独自の発想力―などを審査した。
受賞作の「CUBIC BALL」は、立方体から球体への形状変化を表現したステンレス鋼の作品。旋盤や3Dの設計ソフトなどを駆使し、鏡面仕上げされた球体に14個の立方体を加工した。代表の畠山莉来さん(23)=酒田市錦町=ら金属技術科の20―40代の訓練生7人が制作した。同センターの金賞受賞は4年ぶり2回目。
9日に神奈川県で表彰式が行われ、アマダスクールの福井幸弘理事長から同センターの訓練生に表彰状が贈られた。
畠山さんは「金賞を受賞し誇りに感じる。今回は分担して制作したが、一人でも作れるようにさまざまな技能を高めて総合力のある技能者になりたい」と語った。