2024年(令和6年) 4月16日(火)付紙面より
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鶴岡市は12日、新たな工業団地として計画している新産業団地の具体的な造成区域として、鶴岡西工業団地(同市大宝寺)隣接農地約15ヘクタールのエリアを初めて公表した。同工業団地の北側と西側に拡張する形で整備する計画で、企業への分譲開始は3年後の2027年度を目標としている。
農村産業法(旧農村地域工業等導入促進法=農工法)に基づく産業導入実施計画(変更)について、県の同意を得たことから、同計画を公表した。拡張部分は国道7号と県道面野山鶴岡線、市道に囲まれた農地。計画では鶴岡市開発公社が24年度に用地を買収し、25年度に造成に着手する。鶴岡市は24年度一般会計予算に新産業団地開発推進事業費として5億5528万円を計上した。本年度は用地取得や実施設計を進めるほか、農業振興地域の除外や農地転用などの手続きを行い、企業立地戦略の策定準備に入る予定。鶴岡西工業団地は15・2ヘクタールあり、拡張後の面積約30・2ヘクタールは同市内では鶴岡中央工業団地(面積62・4ヘクタール)に次ぎ、鶴岡大山工業団地(同28・5ヘクタール)を上回る規模となる。
市は、市内の各工業団地で企業立地が進み、分譲可能用地が少なくなっているため、新産業団地開発を計画。19年度から適地調査や企業を対象にしたニーズ調査などを行い、立地環境などから鶴岡西工業団地隣接地を候補に選定。農村産業法に基づく調整を県との間で進めていた。県道を挟んで西工業団地南西側には慶應義塾大先端生命科学研究所などが立地する鶴岡サイエンスパークがある。