2024年(令和6年) 4月20日(土)付紙面より
ツイート
遊佐町の鳥海ブルーライン近くを流れる沢に自生するミズバショウの花が、見頃を迎えた。蛇行しながら静かに流れる沢に沿って1キロ余りにわたり群れ咲く清楚(せいそ)な“白い花”が、葉の優しい緑色と相まって訪れた人々を癒やしている。
ミズバショウはサトイモ科の多年草。小さな黄色い花の集まりを包む純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と緑色の葉の対比が美しい。
自生地は「木の芽沢橋」(標高約250メートル)近くの林間。同ラインを管理する県は花の時期に間に合うよう2018年から、本県側入り口の小野曽ゲートと3合目の駒止ゲートの6・4キロ区間を2週間ほど早く開通させている。
今季は今月5日に部分開通したが、3月以降の寒気の戻りが影響して成長が遅れた。今月中旬ようやく満開になり、訪れた人たちは沢沿いをゆっくり歩き、スマホのカメラに収めながら鑑賞している。