2024年(令和6年) 4月25日(木)付紙面より
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酒田市の酒田東高校課題研究授業で昨年度、酒田の映画文化を学び、映画を活用した酒田の活性化について1年間研究した3年生を中心に結成した「映画文化復興チーム」。活動の集大成として29日(月)、映画上映会「シネマストリート」を酒田市の希望ホールで開く。現在広く鑑賞の予約を受け付けており、メンバーたちは「幅広い世代に見に来てもらいたい」と意気込んでいる。
「世界一の映画館」と評されたグリーンハウスの存在を知った生徒たちが「映画文化で酒田を活性化したい」とチームを結成。市産業振興まちづくりセンター・サンロクで行われた、起業家に必要な精神と資質、能力を育んでもらうことを目的とした「アントレプレナーシップ育成講座」で学びを深め、今年1月研究成果とビジネスプランを発表した。
その後、「発表で終わらせず行動を起こしたい」と上映会を企画。本年度の課題研究授業で、映画を使った中町の活性化に取り組むことにした2年生も加わり、3年生3人、2年生4人でクラウドファンディングなどの活動に取り組んだ。
「映画文化っていいなと思ってもらえるような作品を上映したい」と、かつて酒田にあった映画館「グリーンハウス」の思い出を追ったドキュメンタリー映画「世界一と言われた映画館」と、松竹映画100周年を記念し、山田洋次監督が次の映画界100年のバトンにと思いを込めたという映画「キネマの神様」を選んだ。
リーダーの3年、足達牧乃(まきの)さん(17)は「互いのコミュニケーションが生まれるような上映会にしたい。グリーンハウスに通っていた世代にはもちろん、知らない世代にも、上映会を通して酒田の映画文化を改めて知ってもらえたら」と意気込みを語った。
入場無料。会場は小ホールで、当日入場も可能だが予約席優先。「世界一と言われた映画館」は全100席、開場午前10時半、開演11時。「キネマの神様」は全70席、開場午後2時、開演2時半。予約は専用QRコードから。