2024年(令和6年) 4月26日(金)付紙面より
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鶴岡の春の味覚「湯田川孟宗(もうそう)」の集荷が、25日に始まり、鶴岡市湯田川にあるJA鶴岡の集荷所に朝掘り採れたてのみずみずしい孟宗が次々と持ち込まれた。集荷作業の開始は平年並みだが、今年は豊作が見込まれ、県内外に多くいる「湯田川孟宗ファン」を喜ばせそうだ。一般に販売する直売所は27日(土)にオープンする。
今シーズン初集荷のこの日は午前6時過ぎから、JA鶴岡湯田川孟宗部会(佐藤久男会長、会員77人)の生産者が次々と掘りたての孟宗を集荷所に持ち込んだ。初日の集荷は約480キロと平年の2倍以上に上り、例年と比べ大ぶりの孟宗が目立った。この日の集荷分は、ほとんどが市場向けに出荷された。
湯田川孟宗は豊作の「表年(おもてどし)」と不作の「裏年(うらどし)」が繰り返され、今年は表年に当たる。裏年の昨年は約6トンの収穫量だったが、今年は平年より多い12トン程度を見込む。佐藤会長(73)は「今年は表年で収穫量は多くなる。湯田川孟宗はえぐみがなく柔らかいのが特徴で、みずみずしくておいしい。最近はいろんな食べ方があるが、やっぱり孟宗汁が一番。多くの人にたくさん食べてもらえれば」と話した。集荷の最盛期は5月中旬ごろが見込まれている。
27日オープンの直売所(JA鶴岡キャッシュサービス湯田川内)は毎日午前6時半に整理券を配布し、同7時半に販売開始。当日朝に掘ったものだけを、L・M・Sの大きさ別に1キロ当たり1200―900円で5月下旬ごろまで販売する。当日出荷分がなくなり次第終了。問い合わせは午前中に直売所=電070(6955)4594=へ。