2024年(令和6年) 5月11日(土)付紙面より
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鶴岡市谷定の農業、今野俊さん(58)が9日、珍しい“双子の孟宗(もうそう)”を見つけた。身を寄せ合うようにくっついて生えており、根っこの部分は一体化。2本をまとめるように皮が覆っている。今野さんは「40年ほど掘り続けているけどこんな状態の孟宗は見たことがない」と話している。
今野さんによると同日早朝、この時期は日課となる孟宗の朝掘りのため自身が所有する近くの山に出掛けたところ、地面から10センチほど頭を出した2本の孟宗を見つけた。孟宗は従来、親竹から伸びた根の節ごとに芽が育つことから、今野さんは「こんなにくっついて生えているのは珍しい」と感じたという。
掘り起こしたところ、驚いたことに孟宗は一見2本のように見えるが根っこ部分は一体化しており、表面の皮も2本をまとめて覆っていた。今野さんは「何らかの理由で2本の芽が1カ所から伸び、育つうちに根の部分が一つになったのかも。自分より長く掘り続けている親も見たことがないから、相当珍しい育ち方だと思う」と話した。
双子孟宗は形が良くないため商品にはならないとのことで、今野さんは「もったいないけど自宅で家族と食べてみようかな」と語った。