2024年(令和6年) 2月27日(火)付紙面より
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第40回鶴岡市合唱祭が25日、荘銀タクト鶴岡で開かれた。満場の聴衆が見守る中、第2部では鶴岡市合唱連盟(柿崎泰裕理事長)がこの日のために、合唱曲を数多く手掛ける東京都在住の作曲家・信長貴富さん(52)に委嘱した合唱曲集「祝福あれ」の初演も行われた。
1983(昭和58)年に始まった合唱祭は、コロナ禍により2年連続中止となったものの昨年復活。今回、40回記念に発表された「祝福あれ」は、加盟11団体174人による合同合唱で行われ、大規模で荘厳な歌声が会場を埋め尽くした合唱ファンを魅了した。新曲の譜面は昨秋届き、メンバーは冬場に練習を重ねたという。
初演を指揮した柿崎理事長は「一生懸命歌い切り、無事初演を果たしてくれたメンバーに感謝。聴きに来てくれた市民の合唱を応援する気持ちにも深く感動した」と話した。
この日の出演は、▽コーラス・フルール▽Chor QT▽コーラスおおやま▽女声合唱団L▽コーラス藤の花▽鶴岡放送児童合唱団▽コール・アミ▽コーラス シャンテ▽男声合唱団デザミ・アンティム▽コーラス・ミルフィーユ▽鶴岡土曜会混声合唱団―の11団体。ピアノに渕上千里さんを迎えて初演に華を添えた。
2024年(令和6年) 2月27日(火)付紙面より
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「地域の未来、私たちはどう描く」をテーマにした「駅近探究発表会」が23日、酒田市幸町一丁目のル・ポットフーで開かれ、酒田東高の生徒、東京都市大の学生がこれまでの研究成果を披露したほか、酒田青年会議所(酒田JC、阿部祝允理事長)のメンバーも加わりパネル討議。地域活性化に向けた有機的な交流・連携の在り方を考察した。
これまでも探究活動で連携してきた酒田東高と東京都市大が、JR東日本と共に企画。地域の魅力、駅や鉄道の価値を再発見することで地域活性化を目指すとともに、研究成果の発表を外部で行い、興味を持つ多様な人から聞いてもらうことで生徒・学生たちからアントレプレナーシップ(起業家精神)の醸成を図ってもらう。
この日は生徒・学生をはじめ関係者ら計約50人が参加。初めに東京都市大環境学部の佐藤真久教授(環境教育、持続可能な開発のための教育など)が「探究活動の理解を深める」と題して基調講演、「地域活性化、自律し行動・協働する地域に向けて高校生・大学生の発言は貴重。臆せずに発信して」と呼び掛けた。
引き続き生徒・学生が▽外国人観光客に酒田を楽しんでもらおう▽酒田に映画館が欲しい▽酒田での体験学習プラン▽中町を活性化させたい▽貧困家庭の高校生に明るい未来を―の5テーマでこれまでの活動の成果を報告。このうち「世界一の映画館」と称されたグリーンハウスのネームバリューを生かして市内に映画館を造り、映画文化の復興を図る活動を展開する女子生徒4人は、ビジネスプランとして「人と人をつなぐ映画館」を掲げ、映画の上映以外に喫茶店の併設、各種イベントの開催で収益を確保。「第一段階として今春、一日上映会を開催する予定。来館者のニーズを捉えるとともに、共感・応援してくれる人を発掘したい」と述べた。
パネル討議では、東京都市大環境学部の古川柳蔵教授(環境イノベーションなど)の進行で、高校生、阿部理事長ら酒田JCメンバーが「地域の未来と探究力の役割」をテーマに意見を交わした。
2024年(令和6年) 2月27日(火)付紙面より
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「大山新酒・酒蔵まつり」が24日、鶴岡市大山地区の4つの酒蔵で行われた。大勢の「左党」が訪れ、新酒の試飲を楽しんだ。
今年で29回目。チケットが即完売する超人気のまつりだが、コロナ禍で2021年から開催を見合わせていた。今年は規模を抑えた形で4年ぶりにファンの期待に応えた。
メインは▽羽根田酒造▽渡會本店▽冨士酒造▽加藤嘉八郎酒造―の「酒蔵めぐり」。各蔵元には待ちかねた日本酒好きの人たちが詰め掛け新酒を試飲し、お気に入りの銘柄を買い求めていた。
訪れた女性客は「個人的には純米酒が好き」、男性客は「やはり大山の地酒はうまい。それぞれ個性があって飲み比べが楽しい」と笑顔を見せた。
実行委員会のスタッフは「(酒蔵めぐりのチケットは)通常3000枚のところを今回は半分の1500枚にして対応したが、多くの人たちから足を運んでいただき感謝したい。来年にはいつも通りのまつりに戻せるだろう」と話した。
2024年(令和6年) 2月27日(火)付紙面より
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鶴岡市の鶴岡中央高校総合学科家政科学系列の生徒でつくるシルクガールズのファッションショー「シルクガールズコレクションvol.2」が24日、鶴岡市の荘内銀行本店荘銀ホールで開かれた。ステージ上で自作の華やかなドレスを披露する生徒たちに、観客席から大きな拍手が送られた。
シルクガールズは鶴岡市の伝統産業「鶴岡シルク」を題材に、課題研究に取り組んでいる。ファッションショーはシルクの魅力を多くの人に伝えようと毎年開催している。
今回は、昨秋に鶴岡シルク発祥の地・松ケ岡開墾場(同市羽黒町松ケ岡)で開いたファッションショーの“完成形”として位置付け、テーマを「桜梅桃李~歴史を紡ぐ鶴岡シルク~」とした。桜梅桃李はサクラ、ウメ、モモ、スモモを指し、それぞれ美しく咲く様子を「自分らしく生きる」ことにたとえ、さらに鶴岡シルクを生み出した先人の思いを受け継ぎ歴史をつないでいこうという意味を込めた。
ショーは「Bloom」(開花)、「Connect」(繋(つな)ぐ)、「ASTAR」(「多様性」の花言葉を持つ花)、「INFINITY∞」(3年生8人の無限の可能性)、「Wedding」(ウエディングドレス)の5シーンで構成し、2、3年生21人とゲストの小学生モデル3人が合わせて約30着の衣装を披露した。
豪華なパーティードレスをはじめ、アクティブなカクテルドレス、和服のようなドレスなど、華やかな衣装の生徒たちはランウェイに見立てたステージを歩き、ポーズを決めていた。
ステージを終えたリーダーの井上桜和さん(18)=3年=は「今までで一番広いステージで緊張したが、3年間の集大成が成功して良かった。感動しました」と瞳を潤ませつつ「2年生でシルクガールズに入り、鶴岡シルクについて多くのことを学んできた。後輩たちが思いをつないでくれたらうれしい」と話した。
ゲストの小学生モデルとしてかわいらしいドレス姿を披露した小南結子さん(7)=朝二小1年、渋谷來愛さん(7)=同、井上うたさん(8)=酒田市立琢成小2年=は「緊張したけど楽しかった」と笑顔で話していた。
2024年(令和6年) 2月27日(火)付紙面より
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酒田市の「白崎資金調整基金」の廃止に伴い、市スポーツ少年団本部(齋藤勉本部長)が新設した優秀選手章の表彰式が24日、同市のル・ポットフーで行われ、県大会優勝、全国大会出場など優秀な成績を収めたスポ少団員26人に記念メダルが贈られた。
同基金は、市内中心部で外科医院を開業していた故白崎重弥氏の遺志に基づき、市が1980年に創設。酒田大火後に医院跡地(現在の酒田駐車ビル一帯)を市に寄付、市は賃貸収入を原資に、優秀な成績を収めたスポーツ選手へのメダル授与、地方公共団体共同出資大学を含め国公立大学医学部進学者への奨学金贈呈といった事業を展開してきた。
酒田駐車ビルなど運営してきた第三セクター・酒田駐車ビルが2022年5月に破産したことを受け賃貸収入が見込めなくなり、さらに本年度末で基金残高が無くなることから、市は22年度で関連事業を廃止。開会中の市議会3月定例会に基金廃止に伴う条例改正案を上程している。
優秀な成績を収めた団員を表彰する機会の確保に向け市スポ少本部は今回、鶴岡信用金庫学事体育振興基金(鶴岡市、佐藤祐司代表理事)の協力で制度を引き継いだ。この日は受賞者と保護者、スポ少指導者らが出席。齋藤本部長が「本部規定を見直し、表彰制度を継続することになった。表彰を機に今後も活躍し、全国、世界に羽ばたいて」とあいさつした後、出席した受賞者に記念メダルを贈った。
鈴木和仁教育長が「スポーツの持つ力は皆さんが考えている以上にすごいものがある。笑顔と優しさ、挑戦する勇気を忘れずにこれからも頑張ってほしい」と祝辞。受賞者を代表し、第43回全日本バレーボール小学生大会県大会で優勝し全国大会に出場した若浜バレースポ少主将の山下ひかりさん(12)=若浜小6年=が「全国大会に出場して仲間と協力することの大切さを学んだ。全国で学んだことを忘れることなく、これからも頑張ります」と謝辞を述べた。表彰式に引き続き、スポ少指導者を対象にした研修会が行われ、新潟県レクリエーション協会の渡辺耕司専務理事が講演した。
受賞者は次の通り。(敬称略)
▽バレーボール=鈴木亜花璃、栗橋花帆、三浦莉桜、山下ひかり、宮田莉々子、佐藤舞雪、山下煌太郎、金子陽飛、梅川彪牙、鈴木瑞季、櫻井湖都、石垣海輝(若浜バレースポ少)▽陸上=佐藤壮真、佐藤陽斗高高橋大河、渋谷杏俐、永澤実音、冨樫叶、守屋里緒、後藤柚姫(SRKジュニアクラブスポ少)後藤蒼(泉ミニバスケットボールスポ少)中山こころ(平田陸上教室スポ少)▽空手=加藤光稀(和鷲会スポ少)伊藤愛結、小松宗平、池田宗一郎(市空手道スポ少)