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2006年(平成18年) 11月5日(日)付紙面より

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感激59年ぶり対面 作者・安藤さん迎え設立総会 鶴岡ハチ公保存会

 東京都渋谷区にある忠犬ハチ公像の試作品であることが分かった、鶴岡市藤島庁舎入り口に鎮座する“鶴岡のハチ公像”を守り伝える「鶴岡ハチ公像保存会」の設立総会と記念式典が3日、鶴岡市の荘内神社参集殿で開かれた。ハチ公像の作者で彫刻家の安藤士さん(83)=東京渋谷区在住=も駆けつけ、59年ぶりに試作品のハチ公像と対面、感激の思いを語った。

 鶴岡のハチ公像は石こう像で、安藤さんが2代目となる現在のハチ公像の試作品として1947年に制作。その後、旧藤島町出身の映画制作会社役員から鶴岡市内の旅館、旧藤島町の建設会社会長の手に渡り、最終的に旧藤島町に寄贈された。

 鶴岡市藤島の薬剤師、高宮宏さん(60)が試作品であることを突き止め、市民有志とともに同保存会の立ち上げに至った。

 設立総会には作者の安藤さんをはじめ富塚陽一鶴岡市長や阿部昇司元藤島町長などの来賓と、市民有志の計約50人が出席。会長に選任された高宮さんが、忠犬ハチ公が世に知られるきっかけとなった鶴岡市出身の動物愛護家・故斎藤弘吉氏(1899―1964年)の偉業を紹介しながら「斎藤さんの出身地の鶴岡にハチ公像がもどってきた。この素晴らしい物語と、斎藤さんの動物愛護の精神を市民に広めたい」とあいさつした。

 その後、藤島庁舎から会場に運び込まれたハチ公の石こう像の除幕が安藤さんの手で行われた。59年ぶりに“もう一つのハチ公像”に対面した安藤さんは、涙を浮かべながら像を見つめ、顔や足をさすった。安藤さんは「すでに壊れてないものだとばかり思っていたので夢のようだ。まるでわが子と会ったような感激」と語り、「ハチ公像を制作する際、動物が人間を信じているという眼差しをしっかりつくろうとした。動物を大切にするということを伝えたもの。皆さんから長く保存していただけることをうれしく思う」と感謝を述べた。

 同保存会では今後、斎藤氏の偉業の顕彰や、渋谷区や秋田県大館のハチ公維持会との交流、酒田市で飼われていたとされるハチ公の兄弟犬2頭の子孫探しなどに取り組む。
          
          
 

試作品のハチ公像と59年ぶりに再会する安藤さん
試作品のハチ公像と59年ぶりに再会する安藤さん


2006年(平成18年) 11月5日(日)付紙面より

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観光パンフ新たに2種 庄内 食の魅力満載 「庄内すし海廊」、「美人が行く―」

 庄内観光コンベンション協会と鶴岡、酒田の両鮨(すし)組合は、庄内地方の食や自然などの魅力を満載した「庄内海廊(かいろう)」と「美人が行く 秋の庄内・日本海」の2種類の観光PR用パンフレットを作製した。

 JR羽越本線沿線の誘客キャンペーンとして、JR東日本新潟支社が10、11月の2カ月間にわたって展開している「夢・日本海美人紀行」とのタイアップ企画。

 「庄内すし海廊」(A4判、見開き、1万部作製)は、酒田、鶴岡両市内のすし店23軒が登場。店主の写真とコメントをはじめ、酒田、鶴岡それぞれの「寿司処(すしどころ)地図」を掲載して各店舗の所在地を示した。また、サクラマスやヒラメ、クロダイ、寒ダラ、ハタハタなど庄内浜を代表する四季折々の魚介類を写真で紹介している。

 もう一方の「美人が行く 秋の庄内・日本海」(A4判、8ページ、2万2000部)は、日本海に沈む夕日の写真が表紙。鳥海山と庄内平野、紅葉の月山・朝日連峰や最上川をはじめ庄内米や果物、魚介類、赤ネギや赤カブなど在来野菜、水、酒、ラーメンと豊富な食材や食文化、港都・酒田と城下町・鶴岡の2つの文化、温泉といった豊富な魅力をカラー写真で紹介。庄内地方の観光施設の利用料金が割引になるなどの優待券(有効期限11月末)も付いている。

 パンフレットはいずれも庄内地方の観光案内所や宿泊施設、JRの東京駅や仙台駅などに配置して誘客を図る。

庄内の食の魅力などを紹介した観光PR用パンフレット
庄内の食の魅力などを紹介した観光PR用パンフレット



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