2005年(平成17年) 12月6日(火)付紙面より
ツイート
鶴岡市と友好都市の東京都江戸川区の両市区の住民による「鶴岡江戸川友好交流演奏会」(荘内日報社など後援)が4日、鶴岡市文化会館で開かれた。10回目の節目となる今回、鶴岡市の合併を記念して、カール・オルフの大作「カルミナ・ブラーナ」の合唱演奏が披露された。
交流会は、旧鶴岡市の市制施行80周年と江戸川学童疎開50周年を記念して1994年に同市で初めて開催した。以来、ほぼ毎年「鶴岡江戸川交流合唱団」と「江戸川第九を歌う会」が両市区で演奏会を開き、交流の輪を広げている。
今回は、指揮者に東京音大大学院講師の船橋洋介さん、演奏は同大シンフォニーオーケストラ、ソリストは日本クラシック界を代表する佐藤美枝子さん(ソプラノ)、経種廉彦さん(テノール)、浅井隆仁さん(バリトン)の3人を迎えた。合唱団は、鶴岡江戸川交流合唱団と江戸川第九を歌う会、新潟県長岡市民合唱団有志など計130人。このほか鶴岡ジュニアコーラス「どりいむ」も出演した。
この日は会場に多くの市民たちが訪れ満席となり、立ち見客がでるほど。ステージに先立ち、鶴岡市と江戸川区の友好交流に大きく貢献したとして、指揮者の船橋さんに富塚陽一鶴岡市長から感謝状が贈られた。
ステージは鶴岡市の合併を祝う「祝典序曲Op96」(ショスタコーヴィチ作曲)の演奏で幕開け。続いて、ドイツの作曲家のカール・オルフ(1895―1982年)作で、中世の若者の力強いエネルギーを表現した「カルミナ・ブルーナ」が披露された。
「カルミナ・ブルーナ」は『人間の賛歌』とも評され、ステージ上では躍動的で自由奔放な曲が生き生きと合唱演奏された。
観客は壮大に歌い上げられるステージへ静かに耳を傾け、演奏が終わるたびに大きな拍手を贈っていた。
100人を超えるメンバーで合唱演奏が行われ、生き生きとしたステージが繰り広げられた