2006年(平成18年) 1月19日(木)付紙面より
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酒田市の合併記念式典が17日、同市の希望ホールで開かれ、市民らが新市の誕生を祝うとともに、新たな地域づくりへの決意を新たにした。
昨年11月1日に旧酒田市、八幡町、松山町、平田町の4市町が合併したことを記念し、新市の一体感醸成や対外的な周知を兼ねて開催。総務省の清水治大臣官房審議官、齋藤弘知事、加藤紘一衆院議員らの来賓や市民、合わせて約1300人が出席した。
同市出身で世界を舞台に活躍するテノール歌手、市原多朗さんと地元のコーラスグループ「コーロプリモ」による県民歌「最上川」の合唱で幕開けした。
阿部寿一市長は式辞で「50年に一度という大事業で、先輩諸兄や先人が築き上げた伝統や歴史の重さを痛感している。旧市町の地域の魅力、多様性を大切にしながら、行政と市民、地域コミュニティーが共存し、すべての市民が一体感をもってまちづくりに取り組んでいく。酒田に生まれ、住むことを誇りに、限りない愛着をもってもらえるよう、市民とともにまちづくりにまい進する」と決意を述べた。
また、同市議会の佐藤弘議長はあいさつで、「酒田市の限りない発展を目指すため、市民の意見を市政に積極的に反映し、合併して良かったと思えるまちづくり、より血の通った行政を実現するため全力を傾注する」と述べた。
続いて清水審議官、齋藤知事、加藤衆院議員、佐貝全健県議会副議長、富塚陽一鶴岡市長、友好都市・岐阜県海津市の松永清彦市長の6人が祝辞で「合併は手段であって目的ではない」「これからがスタート」などエールを送った。
席上、旧4市町の首長と議長、計8人が合併功労者として総務大臣表彰を受け、代表して旧松山町長の佐々木藤正氏が清水審議官から表彰状を伝達された。
その後の第2部では松山能(松山地区)、新山延年舞(平田地区)、生石神楽、大黒舞(酒田地区)、福山神楽(八幡地区)の旧4市町の伝統芸能5演目が披露された。
市原さん(舞台中央)や地元コーラスグループの歌声で合併を祝った酒田市の合併記念式典